24話 ページ26
「っ！…お前」
手を自ら握ると目を見開いて驚いた
『…ちょっとだけだから』
「…仕方ねぇな」
握られた手を再度握り返して歩く
「Aおかえりー！」
「おかえり」
『あ、ひーくんと康二！ただいま！』
今度は天狗の2人が現れて
翔太はまたか…みたいな顔をする
「もうA今度からは俺が乗せて帰したるからな！嫌って言っても乗せるからな！」
康二は自分が乗せて帰らなかったことを後悔しているようで
「ごめんね今度からは乗せてもらうね」
「A〜」
「よしよし康二」
抱きついてきた自分より背の高い康二を撫でてやると嬉しそうに頭をグリグリしてくる
「デカい犬だな」
ちょっと羨ましいのか康二に言い放つ
「康二、」
「ん〜？」
「また後で話そ？ふっかの所に行かなきゃ」
「んーじゃあしょうがないなぁ」
素直に離れて岩本の横に戻る
「(翔太の顔やばw)」
岩本は3人の様子を見ていたが
翔太の顔が般若みたいに変わっていて笑いを堪えるのに必死だった
「照、なんだよ」
「いやー翔太は可愛いなって」
「は？」
「自覚ないのも困りもんだな」
ポンっと肩に手を置かれて励まされる
「何の自覚だよ」
「だからそれを自覚しろって言ってんの」
ほんと面白いなぁと笑う岩本
「……知らねぇよ、行くぞAこいつら相手にしたくない」
『ちょ、待って』
グイッとAを引っ張って無理矢理2人を突破していった
「あーしょっぴー拗ねちゃった照兄ダメだよ虐めちゃ」
「虐めてねぇよ、アイツがいつまで経ってもハッキリしないのが悪い」
まぁ確かにそうやなーと向井が呟いた
「ふっか〜涼太〜」
そしてやっとのこと2人の元へたどり着き
部屋の前に立つ
「A！！！」
『うわびっくりした…』
「危ねぇなふっか」
部屋の中からドタドタ聞こえてきて
バァンっと襖が開いて驚いて後ろに倒れそうになったのを翔太に支えてもらった
「ごめんごめん、Aに早く会いたくてさ」
「さっきまでぐずってたのに急に元気になるもんだから俺もびっくりしちゃったよ」
深澤の後ろから涼太も現れて
おかえりっと笑顔で迎えてくれた
「ぐずってねぇし！…心配してただけだし…」
ほんとにこの人鬼の妖怪なのか…と思うほど可愛らしい深澤
「心配かけてごめんなさい…」
「…いいよ、帰ってきたんだし大丈夫」
無事で良かった…と撫でる
「よし、じゃあご飯にしようか！翔太、いつまでもAちゃんと手繋いでないでみんな呼んできて！｣
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
