8話 ページ9
｢なんでもええからはよしてくれや〜｣
｢なんで〜一緒に選ぼうや〜｣
｢ちょっと疲れたわ｣
｢な｣
｢…やっぱりおじちゃんやん……ん？｣
誰かに見られているような気配を感じたアリス
｢ちょっと車戻ってるわ、どうしたアリス？｣
｢………｣
振り向いても誰もおらず不思議に思っていると
｢よっしそうしよ行くで｣
｢ちょっと待ってや〜一緒に選ぼって…みんなで…楽しいよ…｣
ジャッキーは凹んでいるガムをほっといて先々行く
マックはアリスの様子を伺っている
｢マック、｣
｢ん？どないした？｣
｢……気をつけて｣
｢…わかった｣
小声でそうマックに伝えると頷き、ジャッキーを追った
｢ガムちゃん！さっさと買って2人追いかけよ！｣
｢そやね！｣
そしてガムが選んだレトロのベビーカーを購入し
駐車場に向かうことに
｢あ、ちょっと残りの人達見てくるから先行っててガムちゃん｣
｢はよ来てや〜｣
｢はいはい〜｣
駆け足でまずおもちゃコーナーにいるはずのエースの元へ
そこで見たものにアリスは呆然とした
｢エース…なにしてんの？｣
その光景はエースが子供達に囲まれてる光景だった
｢こいつらが勝手に集まってきたんや！｣
｢…エースって意外と子供に人気あるんだね〜…怖いのに｣
｢うっさいわ、見てへんで助けろや｣
｢助けるって…楽しそうだけど？｣
｢どこがやねん！！｣
｢ってことで終わったら駐車場来てな〜アーセナル達のとこ行くから｣
｢はぁ！？ちょ、待てや！｣
そんなエースはほっといて、服コーナーにいるであろう3人の元へ行くと
｢…アーセナルどうしたの？｣
｢……｣(ｸｲｯ
顎で指した方向を見るとトッポとジョニーが大量の服を選んでいた
それについていかなくなったんだろう
｢二人とも〜そろそろ帰るよ〜？｣
｢アリスいい所に！この服どっちがええと思う？｣
｢こっちやんな？｣
｢ん〜……｣
元々そんなにオシャレに関心があまりないアリス
なので交互に服を見たあと
｢両方いいから両方買っちゃおうよ｣
ね？とジョニーとトッポに言う
｢アリスがそう言うならそうしよか｣
｢じゃあ俺ら会計してくるわ｣
｢はぁ〜い｣
｢アーセナル行くよ〜｣
｢………｣
重そうな腰を上げて着いていくアーセナル
ポンポンと頑張って？と言って見送り
駐車場へ向かったアリス
｢お、いたいた｣
ベビーカーを押しながら鼻歌を歌うガムが見えて
声をかけようと走った時
｢…！？｣
ガムをが黒い服を着た男達に囲まれていた
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作者名：くらと | 作成日時：2018年10月23日 0時
