7話 ページ7
「…お前､なんで生きてんの?」
……???どういう意味だ?
これはとんちなのか?それとも､高度な心理戦を求められているのか?
いや､冷静になれ､私｡
答えなんて人によって違うし､それこそ､星の数ほどある｡まず､私と彼の答えが同じと言う保証もない｡
よし､ここは無難にしとこう｡
「えっと､
「違う｡そう言うことじゃない」
答えると彼はむすっとした表情をした｡…多分｡
うわ､詰んだ｡
拝啓
お兄様､お姉様､先立つ不幸をお許し下さい…
「オレが言いたいのは､五年前､お前は死んだ筈なのに､何で生きてるのかって事」
「え?ああ､なんだ｡そんな事か」
私の思考を返して欲しい｡
「そんなの､簡単っすよ｡死んだって言うのが嘘だからに決まってるじゃないっすか｡…ま､事実にされ掛けてますけど」
最後の方は､聞こえるか聞こえないかの声で､ぼそりと呟いた｡
「嘘ってどう言う事?」
「『お前に教える事はもう無いわ｡これからは､自分の力で生きなさい』
な〜んて言って､
今までの虐待は訓練って言葉で誤魔化せる｡
でも､追い出したともなると､流石に誤魔化せない｡
だから､死んだことにしてお茶を濁した｡ただ､それだけの事っす」
「ふーん､じゃあ､この家はAが建てたの?」
「違うっす｡此所は幼い頃住んでた家｡…私､養子なんすよ｡
元々､此所には母と二人で住んでた｡母は生まれつき病弱な人で､私が三つの頃､肺炎を拗らせて死んだ｡
すると､自分の父親を名乗る男が現れて､引き取られた｡
だけど､お母様には嫌われまくってて､いっつもいびられてたっす｡
で､挙げ句の果てに追い出されて､此所に戻ってきたって訳っす」
私が話終えると､
「…大変だったね−」
そう､清々しい程の棒読みで言われた｡
「あの､１ミクロンもそんな事思ってないっすよね?…まぁ､同情されるよりは良いですけど｡と言うか､話の途中で飽きてました?」
「うん」
「…ちょっとは否定しましょうよ」
この人って何と言うか､こう､読めないって言うより､マイペースな人だな｡
「…んふふっ」
そう考えると､なんだかイルミさんが可愛らしく見えてきて､初対面で警戒しまくってた自分が馬鹿らしいとか､色んな感情で笑いが込み上げてきた｡
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紅紅李(くくり)(プロフ) - 。ちょこまろ。さん» コメントありがとうございます(^^)｡夢主ちゃんは､それだけヒソカが怖かった(性的な意味で)って事ですwww (2022年5月3日 10時) (
レス) id: a95bb3f93d (このIDを非表示/違反報告)
。ちょこまろ。 - 夢主ちゃんのヒソカに対するアタリが強くて笑いましたwww (2022年5月3日 9時) (レス) @page8 id: 1cb4a4c603 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - 【黒豹】@鬼 zm推しさん» ありがとうございます頑張ります!(^^) (2022年3月9日 13時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
【黒豹】@鬼 zm推し(プロフ) - 更新頑張って下さい!!(*´▽｀*)b (2022年3月8日 21時) (レス) id: 9147c4c152 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - チョコさん» ありがとうございます！もうめっちゃくちゃ嬉しいです(^-^)｡これからも頑張るのでこの作品と､ついでのついでで作者をよろしくお願いしますm(__)m (2022年2月16日 16時) (レス) id: f037107fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか@テスト死にそう | 作成日時：2021年9月3日 22時
