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喪失 ページ3
「白石、昨日大丈夫やってん？」
朝の教室。謙也は気まずそうに白石に話しかけた。
「・・・昨日はごめんな・・・俺がよう見ずに打ったけん・・・」
「・・・・・・」
白石はなにもしゃべらない。ただ、もくもくと教科書に目を通している。
いつになく真面目やなぁ。でも、そんな無視せんでもええやないか。
全く関心を示さない白石を見て、そんなことを少し思いながらも謙也は話しかけ続けた。
「ほんますまんかった・・・堪忍してぇや・・・大丈夫やったんか？」
「・・・・・・」
「俺・・・心配なんやて・・・ほら・・・すごいアザ出来てもうてたし・・・」
次の瞬間、突拍子もない言葉が謙也に返ってきた。
「・・・誰？」
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作者名：れもん | 作成日時：2013年3月14日 18時
