庶務52※ ページ4
四条先輩はカップル2人に連れていかれたので私は1人で文化祭を回っていた。寂しいとか言わないでね
少しすると四宮先輩が見えた。あらお可愛い。
｢こんにちは、看板娘やってるんですね｣
｢あら月永さん、そうなんですよ｣
｢ここは...コスプレ喫茶ですか｣
｢はい、良かったら寄っていきませんか？｣
｢そうですね、せっかくなので｣
ナチュラルに勧誘するの上手いなぁ、と思いつつ入っていった。
｢珈琲美味しそう...これにしようかな、すみませーん｣
｢お待たせ致しました。ご注文はお決まりですか...あ、生徒会の庶務ちゃんじゃありませんか｣
金髪のサイドテールの彼女は私を知っているようだった
｢はい、月永Aと申します。注文は珈琲をお願いします｣
｢かしこまりました。私は早坂愛です。｣
早坂さんか...綺麗な人だなぁ
少しすると珈琲豆を持ってきてくれた。ここで淹れてくれるらしい
早坂さんはとても手馴れた手つきだった
｢わぁ...すごく美味しそうです。凄いですね｣
｢私の仕事を評価して頂けて嬉しいです。ではごゆっくり｣
上品な香りの漂う珈琲を一口飲んだ
それはとても高校生が淹れられるような珈琲の味ではなかった。香りも良ければ味も1級品。いつの間にか珈琲は底を尽きていた。
流石に長居するのはあれなのでお会計をする
｢あ、早坂さん。貴女の作る珈琲とても美味しかったです。またいつか作ってください。ご馳走様でした｣
｢ありがとうございます、私でよければいつでも作りますよ｣
まるで本物のメイドさんみたいだなぁ、と思いつつ教室を出た
まだ回る時間はある。何しようかな...
そういえば石上くんは今何してるんだろ、
私は3年生の出し物を見に階段を上がった。
この時階段をのぼらなければあんな光景見ないで済んだのに
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作者名：ひ x他1人 | 作成日時：2020年6月6日 15時
