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庶務51 ページ3

「あれっ2人とも彼と友達?」


月永さんは前から知ってたけど、と付け足す柏木先輩



「優は時々相談に乗ってくれて」



「石上さんは頼りになるよね〜」



「へー...」



じっ、と見つめると石上くんも友達になろうと。
何だろう彼女から恐ろしい雰囲気を感じる。


「それで...なんのお話?」



「女子を文化祭デートに誘う時にどうやって誘えばいいかって話をしてたんです。」


私が説明すると普通に言えばいいのにと簡単に言われた。



「足ガタガタさせながらセリフ噛みまくってロクに話せないのがオチよ!」



私の場合は誘う以前に応援しちゃってるんだけどね...



「翼が最初にデート誘ってくれた時なんて...ね」



と私達を放って二人の世界に入った。



「無言でこっち見るのやめてもらえます?」



「四条先輩無言かつそんな顔で見るのやめてください」



「あ!誘う口実が要るって言うならさ、自分のクラスの出し物に誘うなんてどうかな?」



確かに私たちA組とB組は合同でホラーハウスを出し物としている。



「子安つばめは確かホラー好きって話よ」



「つまり5分間密室で2人っきりって訳でしょ?」



石上くんと子安先輩が密室で二人きり...考えただけでも嫌になる。



「よーし!じゃあ私も休憩入ります!何かあったらラインちょうだい」



子安先輩は今から休憩に入るらしい。



「ほら行ってこい!」



四条先輩は石上くんの背中を押した後、カップル2人に連れていかれた。私置いていかないで。



「石上くん、もし駄目だったら私が一緒に回るからさ...その、頑張って。」



私も彼の背中を押した。本当は押したくなかったけどここで変に邪魔するわけにはいかなかった



「じゃあ結果また教えてね」



私がいることを見つけたら子安先輩は遠慮しかねないから退散した。



少しするとスマホのロック画面には「石上くん」の文字が表示された



「あ、子安先輩誘えたんだ」



文面から嬉しそうな感じが伝わってくる。私はそれに「良かったね、楽しんで」と返信した。




駄目だったって連絡来ることを少し期待してた私はなんて性格が悪いんだろうね

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設定タグ:かぐや様は告らせたい , 石上優   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時

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