庶務68 ページ20
｢私っ、ただの嫉妬でこんなことして...でも月永は私を...誘って...｣
私と目を一瞬合わせたと思えばすぐに逸らしてを繰り返す
｢うん。この3日間中々辛かったんだよ、教科書だって消耗品だって汚れるし｣
実際教科書の1部は使い物にならないくらい汚れて、新しく発注してもらっていた。
｢ごめんなさい...｣
目に涙を溜め始める東雲
｢もういいよ、それに...こんな朝から泣いたらせっかく早起きしてやったメイク落ちるよ？｣
｢なにそれ、心配するとこそこ？...ありがとう｣
何年ぶりだろう。彼女の笑顔を見たのは
私はもう彼女にされたことなんて気にしてなかった。
｢ねえA、すごく厚かましいんだけど...私の事許して欲しい｣
｢っ！仕方ないなぁ、私こそごめんね。七瑠｣
えへへ、と溜まった涙を流して微笑む“七瑠”は美しく見えた
｢生徒会室に来る時言ってね、石上くんには事情話しとくから｣
｢あっそうだった...うん、よろしく｣
石上くんに実害はないけど、大友京子と関わりがあるって知ってるから事情は説明しとかないとね。
それに、和解したこと知ったら喜んでくれるかな...
気づくと皆が登校してくる時間になっていた
私たちは一旦個々の教室に戻って事を終えた。
やっぱり話し合うって大切なんだ。
その日の放課後、いつものように集まる生徒会役員
と言ってもいるのは昨日の3人だけど
｢石上くんあのね、七瑠と仲直りした｣
｢えっ嘘、すご｣
｢頑張ったな月永｣
｢会長も石上くんもありがとうございました｣
2人はそれぞれ返事を返してくれる
｢それでなんだけど...｣
私は2人に事情を話した。
｢そういうことなら僕はいいよ｣
｢ああ。四宮や藤原も喜ぶんじゃないか？｣
｢良かった...！ありがとう！｣
思わず飛び上がってしまった。
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長い長い過去編、次で終了予定です。
思ってたより2倍くらい長くなってしまい申し訳ございません
過去編が終われば本編の方を書いていくのでよろしくお願いいたします！
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作者名：ひ x他1人 | 作成日時：2020年6月6日 15時
