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陸話 ページ6





半刻ほど鏡と向き合う



よし、準備万端



さまざまな角度から確認する



そして引き取った禿たちに文字を教えていると



「立花花魁、そろそろご準備を。」



黒木が来た



美門様が来た喜びを噛み締めながら立ち上がる



彼がいるであろう部屋の襖を軽く叩き



「立花、只今参りんした。」



すると



「おいで」



あの暖かい声が聞こえる



いつものように入り、少し距離をおいて座る



「久しぶりだね、立花。なかなか来れなくてごめんね。」



面白いこと言う



「美門様、そもそも花魁を呼ぶのにいくらのお金がかかると思っておりんすか?普通は1、2ヶ月に1度くらいでありんす。それなのに月に2度も呼べるなんてなんて富んでいるんでありんすか。」



思わず笑いながら言ってしまう



すると美門様の顔が曇る



何か不味いことを言ったのか



不安になりながら聞こうとすると



「立花、これを受け取ってはくれないか。」



そう言うと、私に2つ、箱を渡す



「これはなんざんす?」



聞くと



「簪とお菓子だ。禿と食べてくれ。」



と、言う



「この前の話、申し訳ないよ。初めての花街で指名したのが立花なんだ。何が駄目で何が良いのかが分からない....」



そう言って頭を下げる



「そんな!美門様、(おもて)を上げておくんなし!」



「だから!」



急に叫んだ美門様の目に吸い込まれ、ピタリと口が止まる



「立花、いろいろ教えてくれないか?」



そうお願いされ見詰められる



そんなの



「わかりんした。」



これしか言えない。

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未胡成(プロフ) - 応援の言葉ありがとうございます。また皆様と会えるのを楽しみに続きを書いていこうと思います。よろしくお願いします。 (3月19日 4時) (レス) @page7 id: a008ee038d (このIDを非表示/違反報告)
Lua - とっても面白い作品ですね!更新楽しみにしてます! (2021年8月12日 7時) (レス) id: 7cef825e60 (このIDを非表示/違反報告)
儚羽(プロフ) - Candy4さん» ありがとうございます!無理のないようにがんばりますね!笑もっと面白く出来るように精進します。 (2020年9月23日 18時) (レス) id: 16123d13df (このIDを非表示/違反報告)
儚羽(プロフ) - ほっと梅昆布茶さん» ありがとうございます!未胡成から垢変をしたので挑戦して見ようと思いました笑 (2020年9月23日 18時) (レス) id: 16123d13df (このIDを非表示/違反報告)
Candy4(プロフ) - 吉原の花街の世界観が練り込まれておりとても素敵です。下の方もおっしゃっていますが斬新で面白いです。これからも無理のない程度に更新、頑張ってください!応援しております。 (2020年9月22日 21時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:儚羽 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/michonaru/  
作成日時:2020年9月21日 8時

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