★家族からの応援 ページ41
彩side
私達Cloverのお披露目ライブは、いよいよ明日と言う所まで差し迫っている。
だから緊張と不安で胸がいっぱい。
太田芸能事務所所属のアイドルグループは、まず初ライブでオリジナル楽曲を披露するの。
それから各ストアで配信をしたり、公式チャンネルを作って新曲を公開したりする。
だから、最初の滑り出しが1番大切!
…と思えば思うほど緊張するから考えない様にしている。
皆で旅行しようってなった時にはアイドルになるなんて想像もしなかった。
丁度フランスで有名アイドルのライブをやっていたから西園さんに会えたなんて、凄い偶然。
この強運を無駄にしたくない。
「…頑張るんだ……私…っ!!」
アイドルとしても、Cloverの一員としても!
そう決意し、明日に備えて 私はいつもよりも早めにベッドに入った。
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そしてとうとうライブ当日の朝。
「じゃあ後で私達も行くから。お披露目ライブ、頑張んなさいね」
私が 大好物であるフレンチトーストを完食したのを見て、ニッコリと頬笑むママ。
ママは『頑張れ』って意味を込めてフレンチトーストを作ってくれたらしい。
休日の6時だから、私達以外誰も起きて来ない。
私もまだほんの少しだけ寝惚け眼。
「ありがと。頑張るね!」
そう笑い返し、準備をするべく 奈子を起こさない様に静かに階段を駆け上った。
___途端に転げ落ちそうになる。
だってそこにはお兄ちゃんが居たんだもの。
「えっ…お、起きてたんだね…っ」
吃驚して思わずシドロモドロになりながらそう言うと、お兄ちゃんは眉毛も動かさず言った。
「俺がやったのはバックダンサーだから詳しくは知らんが、高宮を見てると大変そうだってのは伝わってくる。お前も多分…大変になる」
お兄ちゃんは首に手を当てて面倒臭そうに言葉を連ねていく。
高宮さんっていうのはアイドルグループのクールボーイのメンバー、KAITO王子のこと。
お兄ちゃんの友達なんだけど…いきなり、何?
「ライブ、俺は行けねぇけど……頑張れよ。」
お兄ちゃんに応援されるとは夢にも思っていなかったものだから、私は呆然としてしまう。
ポカーンとしたまま暫く沈黙が流れると、お兄ちゃんは眉間に皺を寄せて身体を翻した。
耳は少し紅潮しているように見えた。
「行ってきますっ!」
早朝、私は色んな感情が混じりながらも そう大声を出して家を出た。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
ごめん更新すんのすっかり忘れてた!!!
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カツ丼☆(プロフ) - シルクロックさん» ありがとうございます!!尊敬なんて私には分不相応ですよ() 小6なんですね、後輩〜!!(( (2021年4月19日 16時) (レス) id: 7c81b8cb96 (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 面白いです!読んでて楽しい!カツ丼さん、尊敬しますっ!(あ、あと私小6なので年上ですね!先輩!ww) (2021年4月18日 17時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - カツ丼☆さん» 一緒に頑張ろうね (2019年10月28日 19時) (レス) id: 99d31647df (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼☆(プロフ) - 朱雀さん» ありがとーございます!嬉しいです!なるべく頑張りますっ(飛鳥が)!←←← (2019年10月28日 17時) (レス) id: 7c81b8cb96 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月28日 6時) (レス) id: 3c6777bc56 (このIDを非表示/違反報告)
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