★試練を乗り越えて ページ37
彩side
��CDの発売って言っても、まずライブよね？��
「綾乃ッ！！遅れてるわよ！！」
鋭い声が飛び、ぴゃっと肩を震わせて叫ぶ様に返事をする。
「はいぃっ！！！」
その途端 汗が飛び散る。
アイドルダンス講師の小泉さんは美人だけれど凄く厳しい女の人。
私達をアイドル名で呼んでるの。
弱冠25歳にしてダンス歴既に20年なだけあり、ダンスが異常に上手くって…
「足のステップ！！！綾乃！！！！！」
…トロくてCloverの中で1番ダンスが下手な私には、特に厳しいっ！！！
「結花は、周りに合わせようとし過ぎて時々ズレてるし視線泳いでる。貴女はリズム合ってるんだから無理に合わせなくて良いから。」
いつもは2つに分けている結の三つ編みは、乱雑に1つに縛ってある。
額に光らせた汗を格好良く感じた。
「由利、貴女は周りに合わせなさ過ぎ。皆からズレてるって自覚はある？自分だけが目立とうとせず、勝手に我が道を行かず、よ。」
由利はイラッと眼を煌めかせる。
けれど自覚はあったらしく、心底悔しそうに睫毛を伏せた。
「優は良いと思うわ。ダンスも上手いし愛嬌もあるし。」
と 小泉さんが珍しく褒める。
確かに苺はCloverの中で1番ダンスが上手いから当然かも。
けれど次の瞬間、嬉々として微笑む苺に辛辣な言葉が浴びせられた。
「…ただね…あざと過ぎ。
そのキャラ、一定の男性ファンは付くけれど、女性からは嫌われるわよ。大体優は表と裏の性格全然違うでしょ。アンチが沸くかもしれな…」
苺は、つらつらと言葉を重ねる小泉さんにニコッとわざとらしい笑みを浮かべて答えた。
「それ覚悟でやってまーす♡」
そして小泉さんは諦めた様に溜め息を吐く。
「…音。笑顔を増やしなさい。Cloverはボーカルグループでもダンスグループでもなくアイドルなのよ。アイドルは愛嬌が命だから。」
音に吐き捨てるみたいにアドバイスをする。
音は対してそれを気にするでもなく、はーいと気の抜ける返事をした。
最後にとうとう私に向き直る。
気のせいなのか、寄り一層キッと眼を吊って険しい表情をした。
「綾乃は音感ゼロ。リズム感ゼロ。2つの事を同時に出来ないの？足と手の動きが合ってない」
＿＿言われるって分かってた。
小泉さんは、はぁ、と再び溜め息を吐いた。
「なんでアイドルになれたの？」
その痛烈な批判に、私は矢も盾も堪らずレッスン部屋を飛び出してしまった。
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カツ丼☆(プロフ) - シルクロックさん» ありがとうございます！！尊敬なんて私には分不相応ですよ() 小６なんですね、後輩〜！！(( (2021年4月19日 16時) (
レス) id: 7c81b8cb96 (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 面白いです！読んでて楽しい！カツ丼さん、尊敬しますっ！(あ、あと私小6なので年上ですね！先輩！ww) (2021年4月18日 17時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - カツ丼☆さん» 一緒に頑張ろうね (2019年10月28日 19時) (レス) id: 99d31647df (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼☆(プロフ) - 朱雀さん» ありがとーございます！嬉しいです！なるべく頑張りますっ(飛鳥が)！←←← (2019年10月28日 17時) (レス) id: 7c81b8cb96 (このIDを非表示/違反報告)
朱雀(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年10月28日 6時) (レス) id: 3c6777bc56 (このIDを非表示/違反報告)
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