美少女はアイドルになりました

★心配しないで ページ11

彩side


10時間近くかかる飛行機が終わり、バスに乗り、電車を乗り継ぎ、やっといつもの帰り道。

外は既に真っ暗になっていて少し怖い。

「はあ、疲れたぁ…。」

「…アーヤ。」

結局事件が起きなかった と不満そうに騒ぐ皆から離れ、私の方に黒木君が来た。



「どうしたの？」

少し不思議に思って顔を上げる。

黒木君の艶やかな瞳が何処か嫋やかに、静けさと不安が入り交じった様に揺れていた。

「アーヤは本当にアイドルになるの？」

私は突然吹っ掛けられた質問に少し動揺したものの、ちゃんと答えた。

「え…あ、う、うん。なるつもり。」

「………本当？」

私は、更に揺れる黒木君の瞳を見て、心配しているんだと確信した。

だんだんと昨日の夜の不安が胸を燻る。

「本当。大丈夫だから、心配しないで。」

「…分かった。無理しないでね。大変な時は、俺らに言って。」



その一言で私はとても救われた。



何となく、不安が漂っていた気持ちが凄く軽くなった気がしたんだ。



「うんっ！ありがとう！」




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更新遅くなってすまぬ！！掛け持ちが…
次お願〜い！

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