2ページ ページ4
『うーんと、じゃあ依頼人さんは自分がどこで死んじゃったか覚えてる？』
「いえ…記憶も曖昧で。本当に今言ったことが全てなんです…もう、私…一体何が起きたのか…」
依頼人…ジェーンドウとでも呼ぶべきか。
彼女は俯き、半分放心したような顔つきで自分の足先を眺め、時折しゃくりあげては何かを呟く。
そんな様子にどうしていいのやら。
しばらくすれば彼が事務所の倉庫から出てきた。
「まあ、人間なんて頭殴られただけで記憶飛んじまうレベルですし。死んだ時のショックといえば仕方がないっすよ。」
コーヒーカップを2つ盆に乗せてきたショッピ君は、私の真横のソファに腰を下ろすと、
カップのひとつを依頼人さんに、もうひとつを自分で飲み始めた。
『私のは…？』
さっきの復讐かな？困惑の目でショッピ君を見つめていれば、彼はふと口を開いた。
「…それで？
どうするんすか、Aさん。」
「…」
そこでジェーンドウがぴた、と静止した。
「…やはり、こんな依頼受けて頂けないでしょうか」
『…え！？』
あまりに突拍子もない話に口ごもると、ジェーンドウは更に悲しげな表情をする。
『そ…
そんなわけないでしょ！』
「えっ」
『探偵ってのはね、人を助ける仕事なのよ！
もちろん、あなたも含めてね！』
人じゃないっすけど、と小声で言うショッピ君の口を抑えながら、私は高らかに宣言する。
『あなたの死因、我々探偵事務所が必ずと解決してみせましょう！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海月空麗(プロフ) - 名無し19901号さん» コメントありがとうございます。とんでもない間違いをしていました…指摘感謝です！ (2022年10月31日 7時) (
レス) @page6 id: b999c1cd0b (このIDを非表示/違反報告)
名無し19901号(プロフ) - コメント失礼します！「5H1W」と書いてありますが「5W1H」ではないでしょうか､､､、間違ってたらすみません💦 (2022年10月30日 17時) (レス) @page6 id: cbf4c9f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
海月空麗(プロフ) - まろんさん» コメントにありがとうございます！長らく気づけず申し訳ない(´;ω;｀)更新頑張りま（震え） (2022年10月24日 17時) (レス) id: cf20caa2e7 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 設定好きぃぃぃ！更新頑張って下さい！ (2022年10月1日 21時) (レス) @page4 id: b18d6a1c45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海月空麗 | 作成日時：2022年9月30日 21時
