109. アクセサリーのお店 ページ9
結局ドラコに選んであげた服、5着を全てドラコは自分のお金で買ってしまった
『私が買いたかったのに』
ﾄﾞﾗ「まだ言ってるのか」
『だって〜、…………あっ！』
ﾄﾞﾗ「なんだ」
『あのお店行きたい！』
ﾄﾞﾗ「……分かった」
ドラコは明らかに嫌そうな顔だったが、私のお願いはある程度聞いてくれるみたいだ
私が行きたかったのはアクセサリーのお店、店内にいるのは上品なマダムたちばかりだ
『ねぇ、ドラコ、私場違いかな』
ﾄﾞﾗ「そんな事ない」
『でも、上品な女の人ばっかりだよ、』
ﾄﾞﾗ「気にするな」
すると、後ろから「ドラコ？」と声をかけられた
ﾄﾞﾗ「母上、！」
ﾅﾙ「こんな所で会うとは思わなかったわ」
『ナルシッサさん！お久しぶりです！』
ﾅﾙ「あらA、久しぶりね。具合いは大丈夫？」
『はい！お陰様ですっかり元気です！』
ﾄﾞﾗ「…父上は一緒じゃないのですか？」
ﾅﾙ「今は外に出ているわ、少しくらい私も息抜きしたいものよ」
ﾄﾞﾗ「そう、ですか、」
『ナルシッサさんは、このお店に何を買いに来られたのですか？』
ﾅﾙ「ピアスを買いに来たの、今付けてるのが少し錆びていて変えたいと思ってたのよ」
『そうなんですね、ナルシッサさんならどんなピアスでも似合うと思います』
ﾅﾙ「あら、ありがとう」
ﾄﾞﾗ「A、お前は見なくていいのか？」
『あ、そうだった、』
ﾄﾞﾗ「では母上、失礼します」
私とドラコはナルシッサさんにお辞儀をして、2人でアクセサリーを見に行った
『いや〜、驚いたね！』
ﾄﾞﾗ「あぁ、」
『ねぇドラコはどのヘアピンが可愛いと思う？』
ﾄﾞﾗ「僕に聞かれてもそんなの分からない」
『じゃあ〜、これとこれだったら、どっち？』
私はドラコに、赤色のラインストーンが付いている物と白い花のパーツが4つ連なっている物を見せた
ﾄﾞﾗ「どちらも買えばいいだろ」
『高くて2つは買えないよ』
ﾄﾞﾗ「なら僕が買ってやる」
『自分で買うから！』
ﾄﾞﾗ「2つ欲しいんだろ？」
『こうやってどっちか選んでる事がショッピングの楽しみなんだよ』
ﾄﾞﾗ「そういうものなのか、？」
『そうそう』
結局私は白い花のパーツが4つ連なっているヘアピンにする事にした
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月28日 12時
