限界ヲタクが転生しました。【3】 (ページ16)

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116. シリウス・ブラックページ16

自室の扉を開けると、そこに"彼"はいた

『……あなたがシリウス・ブラックだね』

ｼﾘ「何で君は逃げないんだ」

『何でだろうね』

ｼﾘ「私がどんな立場にいるか分かっていないのか」

『アズカバンから脱獄してきたんでしょ？』

ｼﾘ「……随分と肝が座ってるお嬢さんだ」

私はシリウス・ブラックの真実を知っている、3年生の目標は彼を助ける事だったから、自分から出てきてくれてこちらとしては有難い

『で、聞きたいのはハリーの居場所？……それともピーター・ぺティグリュー？』

ｼﾘ「何故それを、」

『ただの勘だよ』

ｼﾘ「2人の居場所を知ってるのか、教えてくれ、早く教えてくれ！」

『大きな声出したらママに聞こえる、うちの親魔法省勤務だから、静かにね』

私はシリウスを椅子に座らせ、机の上にたまたまあったクッキーをあげた

『2人の居場所を教えてあげてもいいけど、1つだけ条件があるの』

ｼﾘ「なんだ、その条件は」

『私に協力させてほしいの』

ｼﾘ「何を言ってるんだ、？」

『そのままの意味だよ、私はホグワーツの生徒だから、色々と都合がいいでしょ？』

ｼﾘ「女の子を巻き込みたくはないんだ、私と組んでたなんて知られたら君がどうなるか……」

『協力させてもらえないなら、今すぐにでも下にいるママ呼ぶけどそれでもノーって言うの？』

ｼﾘ「……はは、さすがクラルスの娘だな、笑」

『パパの事知ってるの？』

ｼﾘ「それはもちろん、あいつはスリザリンのくせに誰にでも平等な奴だったよ、たまにズル賢く卑怯な時もあるがな」

『さすが私のパパ♪』

ｼﾘ「……しょうがない、君の力を借りる事にするよ」

『よろしくねシリウス、私はA』

ｼﾘ「A、よろしく。今日はたまたまここに寄っただけだが明日からは顔を出すようにするよ」

『その時はちゃんと教えるよ、ハリーとピーター・ぺティグリューの事』

ｼﾘ「あぁ、頼んだよ」

シリウスは部屋の大窓を開けて、出て行ってしまった。少ししか話せなかったけど、ホグワーツが始まるまでの残り約2週間、彼のために私も頑張ろう