117. アヴニール・クラルス ページ17
次の日の夜、言った通りシリウスは私の部屋の窓から入ってきた
『いらっしゃい、シリウス』
ｼﾘ「お邪魔するよ」
『約束通り、ハリーとピーター・ぺティグリューについて教えてあげる』
ｼﾘ「……あぁ、」
私はハリーがホグワーツでどんな事をしてきたのか、今どこに住んでいるのか、そしてロンのネズミ、ピーター・ぺティグリューについても教えた
『シリウス、ハリーに会いに行くのはホグワーツが始まってからの方がいいよ』
ｼﾘ「何故だ、ハリーはともかくピーターは、今すぐにでも殺したいんだ、！」
『シリウスがどれだけあの人の事を憎んでるかは分かるよ、でもよく考えて行動しないと彼に会う事すら難しいかもしれない』
ｼﾘ「何故だ」
『彼は今ネズミなの、その飼い主はロン・ウィーズリー、私もロンの家には行ったことないからどこに住んでるか分かんないんだよ』
ｼﾘ「そうなのか、」
『だから、どっちにしろホグワーツが始まったらハリーにもピーター・ぺティグリューにも会える機会が増えるから、まだ待ってるしかない』
ｼﾘ「……あぁ、」
シリウスは今にもピーターを殺しに行きたいだろう、親友を裏切り、自分をアズカバンへおくった本人だから、悔しくて仕方ないんだろう
『ねぇ、シリウス、パパとママの学生時代のお話してよ！昨日少しだけパパの事教えてくれたでしょ』
ｼﾘ「……サンとは仲良くしていたよ、彼女は頭が良かったからね。試験の前の日はモテモテだったよ」
『ママ美人だから試験前じゃなくてもモテてたんじゃない？シリウスが知らないだけで笑』
ｼﾘ「あはは、そうかもな笑」
『パパってスリザリンだったんでしょ？ママに勉強教えてもらってるうちに好きになったって言ってたけど、ママは何でパパを選んだんだろうね』
ｼﾘ「クラルスから聞いてないのか？彼はスリザリンのシーカーだったんだぞ？」
『え、そうなの！？』
ｼﾘ「あぁ、実力ではジェームズに劣るが、彼はとにかく負けず嫌いでね、グリフィンドールとスリザリンの試合は毎回大盛り上がりさ」
『パパって、シーカーだったんだ、』
ジェームズ・ポッターが凄腕のシーカーだった事は知っている、でもそこに張り合うのがパパだったなんて思いもしなかった
ｼﾘ「試合が終わる度に2人は笑顔で握手をしていた、それがルーティーンみたいなものだからね」
『今のスリザリンもそんな風にならないのかな笑』
ｼﾘ「クラルスだけさ、あんなに愛嬌のいいスリザリン生は笑」
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月28日 12時
