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91. もう1人の犠牲者・Doraco ページ41

『ちょ、ドラコ、何するつもり、?』

ドラ「カーディガンだけでも、僕のを着てろ、背中の傷がバレるぞ」

『……隠して、くれるんだね、』

ドラ「口を開くな」


僕はAのローブとカーディガンを脱がし、自分のカーディガンを着させた

見る度に痛々しい傷はAがずっと1人で抱えてきたものだ、そう思うと何も気付いてやれなかった自分が悔しい


ドラ「これで大丈夫だろ、……A?」


Aは気を失っていた。彼女を抱えて、僕は誰もいない廊下を1人で歩いた


ドラ「マダム・ポンフリー、」

マダ「あなた、生徒は1人で寮から出ちゃダメな規則でしょ!?何をやっているんです!」

ドラ「……空いてるベッドまで案内してください」

マダ「その子はどうしたんです、怪物にやられたのですか!?」

ドラ「彼女は気を失っているだけです、僕を助ける為に体を張ってくれました…」

マダ「……あそこのベッドへ運んでください、マクゴナガル先生をお呼びしてきます」


僕はベッドにAを降ろした。青白くなった彼女の顔は今にも消えてしまいそうな程だった。

あの時、Aが言ってた【バジリスク】って、秘密の部屋の怪物の事か?何でAはその怪物がバジリスクだって知ってるんだ、

僕がAの言う通りに、ちゃんと寮へ戻っていたらこんな事にはならなかったんだ。


ハリ「A、!」

マダ「こら!静かにしてください!」

ロン「Aは!無事なんですか!?」


ポッターとウィーズリー、Aが1人で出歩いてる事を知らなかったのか、?それとも、それを知ってて許したのか、?

こいつらはAが血を流しながらバジリスクと戦っている時に、何をしていたんだ、



人の事言えないだろ、



僕が1番近くにいて、目の前でAが苦しんでるのを見てた、なのに助けられなかった

ムカついてるのはポッター達にじゃない、僕自身に腹が立っているんだ、

92. 秘密の部屋の怪物・Harry→←90. 引きずる音・Doraco



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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月24日 1時

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