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89. 規則破り ページ39

次の日の夜、ハリーとロンを見送ってから、私は1人でマートルのいるトイレへ向かった

もしバジリスクが出てくるとしたら、その周辺が1番危険だと思ったからだ。先生達にあんだけ言われても守らない生徒は絶対数人いるはずだ

先生達はまだ秘密の部屋の入口を知らない。そして私も入口を知っててはいけない。だったら、私が偶然を装って出歩いてる生徒を守らなきゃ!


『はぁ、私って馬鹿だなぁ、』


本当は今すぐ先生に報告して、寮へ戻るかハリー達とハグリッドの所へ行きたかった。でも、無駄な正義感で、正解を知ってるのに知らんぷりするのは気持ち悪くて嫌なのだ


『大体、先生にあんだけ言われたのに寮を出てる人間なんて、本当にいるのかな、単なる勘で出てきちゃったけど、』

ノット「A?」

『……いたわ』

ノット「なにが?笑」

『ノット、寮から出ちゃダメだって言われたでしょ?なんでここにいるの』

ノット「それはAも一緒だろ?それに俺だけじゃないぞ、寮から出てるのは」


ノットは私の後ろを指さした


ドラ「ノット、A?」

『なんで同じような奴が2人もいるの、』

ドラ「何の話だ」

『なんでノットだけじゃなくて、ドラコも寮から出てるの!危ないでしょ!?』

ドラ「教科書を忘れたから取りに行ってただけだ」

ノット「右に同じ」

『はぁ、とりあえず早く寮へ戻って』

ドラ「お前こそ、早く戻れ、石にされるぞ?」

『私は君達2人を心配して言ってるの!』

ドラ「お前の方が僕らより何倍も危なっかしいんだから、早く戻れ」

『私は平気だもん、!』

ノット「はぁ、2人とも仲良いなぁ、俺邪魔みたいだから先戻るなドラコ、2人仲良く石になっても知らないからな〜」


ノットは1人でスリザリンの寮へ戻って行った


『ほら、ノットも戻ったからドラコも寮へ……』


ふとドラコの後ろに目線をやると、曲がり角から大きな蛇のような影が近付いてくるのが見えた、

バジリスクだ、


『ドラコ、早く寮へ行って』

ドラ「だから、僕の心配より自分の心配を、」

『…早く、早く、早く寮へ走って!』

ドラ「どうした急に、また背中の傷が痛むのか?」

『違うの、バジリスクが、すぐそこに、!』

ドラ「バジリスク、?」


その時、バジリスクの影は止まった

そしてバジリスクは、獲物を確実に取るために、相手に気づかれないよう、ゆっくりとまた動き出した

もうだめだ、

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月24日 1時

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