78. 蛇との共通点 ページ28
『私ちょっとトイレ行ってくるね』
ハー「分かったわ」
私は自習時間を抜け出し、嘆きのマートルがいるトイレへ向かった、彼女の事、そして秘密の部屋への入口を知りたかったからだ
『こんにちは、マートル』
マー「あら、なんの用」
『あなたが死んだ時の事を聞かせてほしいの』
マー「…トイレの個室で泣いてたわ、オリーブ・ホーンビーにメガネのことでからかわれて…」
『死んだ時、最後に見たものは何?』
マー「大きな黄色い目が2つ、A、あなたの瞳によく似ていたわ」
『私の瞳に、?』
マー「えぇ、それを見たら死んでたの」
バジリスクの目は、私の目に似てる。これはただの偶然なのか、それとも何か意味が、
マー「そんな事より、あなた自習の時間じゃなかったの?こんな所にいていいのかしら」
『そうだった、』
ハリーがヴォルデモートと共通点があるように、私にも自分の体で気になる所がある。
それはこの瞳と背中の傷だ。
この瞳は私が幼い頃から変わってはいないが、よく考えて見たら目の色がひまわり色なんておかしい。
家族にも親戚にも、誰1人いないのに、そしてバジリスクと同じ瞳の色なんて、偶然がすぎる
『やっぱり、この瞳は、バジリスクと何か関係があるのかもしれない、』
そして、私がこの世界に来た時に背中に負った火傷の傷跡、今になってやっと見た目がマシにはなったものの、その傷は蛇の形をしていたのだ。
『この傷、誰にも見られちゃ、ダメだよね、』
マー「何をブツブツ言ってるの?早く戻らないと先生に怒られちゃうわよ?」
『やば、マートル、ありがとう!』
ふとトイレの真ん中の蛇口に目をやった。蛇の彫刻が彫られていたのだ。これが、秘密の部屋の入口…
私では開けられない、ハリーじゃなきゃ開けられないのだ。私は継承者ではない、でもなんで私はこんなにも"蛇"と関連する特徴を持っているんだ。
だめだ、考えれば考える程気分が悪い
私はトイレを後にした
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月24日 1時