限界ヲタクが転生しました。 (ページ49)

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49. 花言葉は無邪気ページ49

Aと最後に話したのは医務室だったな

駅では1度も見かけなかったから、話しかける事すら出来なかった

あの時、Aはとても焦っていたな
確か僕が"推し"だとか何とかって

でも、推しが結局何なのか分かっていないし、前の世界での話だ。今の僕が好きな訳ではないのだろう

前の世界では、彼女を夢中にする程の男が存在していたんだと思うと、少し悔しい

ﾄﾞﾗ「そういえば、Aの誕生日はいつなんだ」

まだ過ぎてないのであれば、僕から何かプレゼントしてやるのに。聞いとけば良かった、

でも、プレゼントを贈るのに理由なんているのか？僕はAの喜んだ顔が見たいだけだ、いっその事今度のパーティーで渡してしまおうか

ﾄﾞﾗ「何を贈れば、喜ぶんだ」

ふと、窓際の黄色の花が目に入った
僕も彼女に【枯れない花】をプレゼントしたい

Aがその花を見て、僕を思い出してくれるように、何かいい花はないのか

本棚を漁っていると1冊だけ花に関する知識が書かれている本があったので、そこから探す事にした

ﾄﾞﾗ「これだ…」

フリージア、花言葉は【無邪気】
Aは誰といても笑顔を絶やさず、毎日が幸せだと言っている。そんな彼女には無邪気という言葉が1番お似合いだろう

ﾄﾞﾗ「開花時期が3～4月か、もう花屋にも置いてないだろうな…」

『フロス・クレアーレ』
これは花を咲かせる呪文のひとつだ。まさか昔たまたま読んだ本で見つけた呪文を今使う事になるとは思わなかったな

この呪文を使えば、フリージアも咲かせる事が出来るだろう

これでAにプレゼントする事ができる
どんな反応をするのか今から楽しみだ