限界ヲタクが転生しました。 (ページ48)

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48. 黄色の花・Doraco ページ48

僕の家では毎年夏休みの初めに、僕の誕生日パーティーが行われる

毎年恒例の行事だが、大人ばかりの窮屈な環境で祝われるので、あまり好きではなかった

けど今年は違う

ﾙｼ「今年はアヴニールもパーティーに参加出来るみたいだな」

ﾅﾙ「あらそうなの、去年は確か仕事の関係で不参加だったわよね」

ﾙｼ「あぁ、一応今年も招待状を出したんだよ。そしたら、やっと君に娘が紹介出来ると返事が来たが」

ﾅﾙ「娘？あの家は子供に恵まれなかったんじゃ、」

ﾙｼ「魔法省で話題になった例の娘だよ、アヴニールが引き取る事になったんだ」

例の娘とは多分Aの事だろう
僕もクラルス家と彼女の口から聞いた時は驚いた

ﾙｼ「お前の学年にいるだろ、A・クラルスという娘が」

ﾄﾞﾗ「は、はい」

ﾙｼ「どうやら今年はその娘も連れて参加するみたいだぞ？」

Aがうちに来る、？
夏休み期間1度も会えない気がしていたが、まさかこんなに早く会えるようになるとは、

ﾄﾞﾗ「彼女から、クラルス家の娘になるとは聞いていましたが、パーティーに参加するとまでは彼女は言っていなかったので、」

ﾙｼ「くれぐれも失礼のないようにな。アヴニールは私の昔からの友人だ」

ﾄﾞﾗ「はい、父上」

僕はそう言い残し自室へ戻った
部屋の窓際には、1輪の黄色の花が飾られていた

この花はAの母、サン・クラルスからの贈り物で、【枯れない花】だと言われた。彼女曰く、僕の部屋には色がないから黄色の花を毎年プレゼントしてくれるらしい。

まるでAの瞳のように綺麗に咲き続ける花
今年はどんな花がここに飾られるか、少し楽しみだ