限界ヲタクが転生しました。 (ページ12)

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12. 昨日のあの子・Doraco ページ12

ある日の夜、彼女は現れた

長く艶やかな黒髪に、華奢で小柄、真っ白な肌に、ひまわり色の瞳

容姿が整っているだけではない、声も女の子らしくとても可愛かった、彼女の名は確か、Aと言ったかな

ひと目で僕は彼女に惹かれてしまった

しかし、彼女は少し変だった
なんでかって？

あの夜僕と目が会った瞬間に、鼻血を吹き出して倒れてしまったのだ

僕が何かしたのか？
モヤモヤしてその日は眠れなかった

翌日の大広間では他の生徒も彼女の話をしていた

ﾄﾞﾗ「はぁ…」

ｸﾗ「ドラコ、またため息か？」

ｺﾞｲ「昨日からずっとだな、何かあったのか？」

こいつらはバカだから話しても無駄だろう
だが1人、確信を突いてくる奴がいた

ﾊﾟﾝ「昨日の女の子の事でしょ？あの子、あなたを見た瞬間に鼻血を吹き出して倒れたのよ？笑」

ﾄﾞﾗ「僕は何もしてない」

ｸﾗ「あの子、めちゃくちゃ可愛かったな」

ｺﾞｲ「あぁ、男子は皆惚れただろうな」

男子のほとんどが彼女に惹かれたことは分かっていたが、実際その事を耳にするとムカつく

僕は席を外そうとした

ﾊﾟﾝ「あら、どこに行くの？」

ﾄﾞﾗ「午後は授業が無くなっただろ、部屋に戻る」

その時だった

あの時のように大広間の扉が開かれ

そこには明らかサイズの合っていないローブを身にまとったAが立っていた