ただ、誰かを守りたかった【Fate】【僕のヒーローアカデミア】 (ページ4)

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肆ページ4

(……ああ、疲れた……)

八百万さんが帰宅した後、気が抜けてソファーに沈み込む。
まさしく目が回るような忙しさだった。ろくに休む暇もないまま、ここ最近を駆け抜けたのだ。

葬儀から始まり、未成年では法的行為はできないからまずは後見人を捻出して、遺産を相続して税金を払い、名義を私に変更した。

他にもまあいろいろとあったが、両親の葬儀がキリスト教式だったのも原因の一つか。
洗礼名は知らないが、熱心なクリスチャンだった。

「……はあ」

体力はまだ残っているが、何をする気力もない。いっそこのまま眠ってしまいたいくらいだ。
いくらなんでもやらないが。

(……いやでも、明日は日曜。別にここで眠って体を痛めても問題はないな)

脳裏によぎった考えは無視して起き上がる。まだ寝るには早すぎる時間だし、夕食は摂ったがお風呂にも入っていないのだから。

(今日はスーパームーンと聞くし、後で庭に出てもいいかもしれないな)

そんなことを考えつつ、行動に移すため歩き出した。

本当に、間違ってもここに親族と暮らすことにならなくてよかったよ。
なんで自宅で四六時中警戒しないといけないのか。