ただ、誰かを守りたかった【Fate】【僕のヒーローアカデミア】 (ページ24)

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弐拾肆ページ24

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

耳に飛び込んできた言葉に、首を回して目を向ける。
黄色の寝袋に入ったままの男性が、ゼリー飲料を一瞬で吸い込んだところだった。

”なんかいる”

と、教室が静まり返る。
しんとした空気の中、男性が寝袋から出た。首に白い何かを巻いている。
そして、そのまま入り口付近で話を続けた。

「ハイ、静かになるまで八秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

”先生!!?”

ということは、この人もプロヒーローか。
待って、記憶の片隅にいる。メジャーなヒーローではない。メディア嫌いとかでカメラに映ったりはしないアングラ系の……ええと、名前は確か……。

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

……だめだ、思い出せない。なんというヒーロー名だったか。

「早速だが、体操服(コレ)着てグラウンドに出ろ」

相澤先生は寝袋をゴソゴソ探ると、体操服を取り出した。
どうやら入学式やガイダンスをすっ飛ばして個性把握テストを行うらしい。

ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ、とのことだ。

いくら自由な校風が売りで、先生側もそうだとしても自由過ぎないだろうか。
隣のクラスは普通に入学式に出席してそうだったが。