ただ、誰かを守りたかった【Fate】【僕のヒーローアカデミア】 (ページ22)

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弐拾弐ページ22

「実技総合成績出ました」

声が響く。それとともに、スクリーンにランキングが表示された。
時を少し遡って、雄英高校の会議室だ。

「救助(レスキュー)P(ポイント)0で二位とはなあ!!」

「『1P』『2P』は標的を捕捉し近寄ってくる。後半、他が鈍っていく中、派手な”個性”で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

ヴィランポイント77、レスキューポイント0。爆豪勝己。

「対照的に敵(ヴィラン)P(ポイント)0で八位」

「アレ(・・)に立ち向かったのは過去にもいたけど……ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

「思わずYEAH！って言っちゃったからなーー」

「しかし自身の衝撃で甚大な負傷……まるで発現したての幼児だ」

「妙な奴だよ。あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった」

「細けえことはいいんだよ！俺はあいつ気に入ったよ!!」

「YEAH！って言っちゃったしなーー」

ヴィランポイント0、レスキューポイント60。緑谷出久。

「で、どっちも二位で、総合じゃ文句なしの一位。圧倒的だな」

「アレも壊しちゃったし……しかし八位の子みたいに思わず立ち向かったって様子じゃなかったな」

「あの機動力なら真っ先に逃げられたしなー。むしろ後半アレを探していた」

「アレあんなにさっくり切れる素材じゃなかったはずなんだが……」

「試験の場なのにポイントを狩ることよりけが人への対処に気を配っていたし」

「どちらかというと、実践を想定したような動きだったわね」

「しかし、どっからどこまでが”個性”なんだろうな」

ヴィランポイント69、レスキューポイント58。幸村A。