ただ、誰かを守りたかった【Fate】【僕のヒーローアカデミア】 (ページ17)

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拾漆ページ17

「今日は俺のライヴにようこそー‼ エヴィバディセイヘイ‼」

プレゼント・マイクの声が響く。マイクを使用していないあたりそれが彼の“個性”のようだ。
しーんと静まり返ったのはご愛嬌だろう。この状況で声を出す勇者はそういない。

気にしているのか気にしていないのかよくわからないことを言いつつ、実技試験の概要が説明された。ブツブツ何やら呟いている少年がいるな。

ルールはひどく単純(シンプル)だ。制限時間内(10分間)で敵(ヴィラン)に見立てた三種のロボットを「行動不能」にする。

要は動きを止めればいいんだろう。攻略難易度に合わせてポイントが割り振られていて、できる限りポイントを稼げばいい。

他人へと攻撃等アンチヒーローな行為はご法度。それはそうであろうよ。

「……質問よろしいでしょうか⁈」

そこまで説明されたところで、声と手が挙がる。
プリントには四種と記載されているのに、今説明されたのは三種。誤りではないのか、というものだった。ついでに先ほどブツブツ呟いていた少年に叱咤が入る。

随分と真面目な性格のようだ。この様子なら堅物ともいえるのではないかな。
まあこれだけで判断するのは早計なのだが。

結局のところ。
説明されなかった最後の一種はポイントなしのギミックだ。

各会場に一体配置されていて、所狭しと大暴れしているらしい。……先に片付けた方がよさそうな仕掛けだな。

しかしスーパーマリオブラザーズはレトロゲームなのか……。
よくわからないショックを受けつつ、指定された会場に向かった。