第十六話:呪縛と支え ページ19
side you
池田屋事件から3日目の朝
私はいつもどうりに稽古へ向かう
道場には斎藤殿がいた
貴「おはようございます、斎藤殿」
斎藤「…おはよう」
いつもどうりの朝稽古
いつもどうりになるはずだった
貴方「…っ…」
額に痛みが走る
肋骨が軋み痛みが走る
貴「……っ…くっ」
斎藤「？白音、どうかしたのか？」
貴「い、いえ。何でもありません」
肋骨がミシミシと音をたてている
喉が焼けるように熱い
斎藤「白音、顔色が悪いぞ
具合が悪いのか？」
貴「…いえ…だいじょう…ぐっ！！」
喉の奥から込み上げてきた
私はたまらず口を押さえる
まさか、こんな時に出るなんて
このままではバレてしまう！
貴「…んぐ…！！！グハッ！！」
私の口から大量の血液が噴き出した
私はその場にうずくまる
斎藤「白音！！大丈夫か！！」
斎藤殿が私に駆け寄った
私は斎藤殿に言った
貴「大丈夫…です」
斎藤「大丈夫なわけないだろ！！
待っていろ、
今山崎を呼んでくる」
私は斎藤殿の腕をつかんだ
貴「お願い…します
誰にも…この事は…
言わないでください…」
斎藤「…何故？」
貴「…お願い…しま…す
言わない…でくださ…」
突然、私の体が浮いた
斎藤殿が私を抱き抱えたのだ
斎藤「…わかった
あんたがそこまで言うなら
誰にも言わない」
斎藤「だが、今日の稽古は仕舞いだ
今日はゆっくり休め」
斎藤殿の優しい笑顔を見て
私は意識を手放した
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まーくん@無気力(プロフ) - 第九話の中での質問なんですが…。沖田くんって一番隊組長じゃないですか？ (2017年8月6日 10時) (
レス) id: 0043e3c863 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 続きがとても楽しみです！ (2017年5月9日 19時) (レス) id: 868b4b85af (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 幹部より主人公の方が強い話、好きです！ とても続きが気になります！ 更新がんばってください。 応援してます。 (2015年2月26日 16時) (レス) id: 701508146b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はまま | 作成日時：2015年2月24日 8時
