第十話:新たな感情 ページ13
side 斎藤
とある日の早朝
俺はいつものように
道場へ向かった
道場から刀を振る音がする
斎藤(隊士の誰かか？)
俺は道場の中を覗いた
そこにいたのは
白音だった
たち筋にはブレがなく
力強く、俊敏な刀さばき
そして何より
彼の刀を振る姿は
とても綺麗だった
貴「あ。斎藤殿
おはようございます
斎藤殿も稽古ですか？」
斎藤「ああ。」
俺は木刀を握り
強く振り下ろした
貴「綺麗…ですね」
斎藤「綺麗？」
貴「はい。斎藤殿の太刀筋は
迷いがなくとても綺麗ですね
力強くて真っ直ぐで…
私の太刀筋とは大違いだ」
斎藤「俺は左ききだ
変だと思わないのか？」
俺は思わずそう聞いた
貴「思いませんよ」
斎藤「…え？」
貴「右ききだからいいとか
左ききだから無礼とか
そんなものは建前ですよ
それに私は斎藤殿の
太刀姿が好きです」
白音は俺の目を見て言った
貴「真っ直ぐで迷いがない太刀姿
斎藤殿の目もそうです
己の信念を曲げない
綺麗な目です」
貴「斎藤殿は素晴らしい剣客です
斎藤殿は斎藤殿の信念を
貫けばいいのですよ」
会ってほんの数日しか
経っていないはずなのに
何故、俺が一番望んでいた言葉が
解るのだ？
斎藤「不思議な男だな、あんたは」
俺がそう言うと
.
.
白音は、とても綺麗に笑みを浮かべた
その笑みは
とても綺麗で儚くて
とても眩しかった
俺の中で何かが生まれ
何かが育ち始めた
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まーくん@無気力(プロフ) - 第九話の中での質問なんですが…。沖田くんって一番隊組長じゃないですか？ (2017年8月6日 10時) (
レス) id: 0043e3c863 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 続きがとても楽しみです！ (2017年5月9日 19時) (レス) id: 868b4b85af (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 幹部より主人公の方が強い話、好きです！ とても続きが気になります！ 更新がんばってください。 応援してます。 (2015年2月26日 16時) (レス) id: 701508146b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はまま | 作成日時：2015年2月24日 8時
