目指せ！華のモブ生活！【稲荷崎】

22話 ページ24

勉強会当日になった。
昨日の電話で美桜も準備を手伝ってくれることになったので、美桜と準備をする。

私は髪を自分で巻いたことがなかったので美桜にやって貰った。緩く巻いてハーフアップにし、お嬢様ヘア？みたいな感じにした。薄くメイクもしてみた。服はチェックのワンピースに、最近寒くなってきたのでカーディガンを羽織る。
靴は厚底のサンダル。治くんは身長が大きいのでヒールを履いてもだいぶ身長差があるので大丈夫だろう。

美桜「A可愛い！これで宮治もイチコロだね♡」

「何言ってるのw」

美桜「頑張ってね！」

「ありがとう！助かった！」

駅前に11時に集合なったのだが、まだ10時半。私の家から駅まで15分くらいしかかからない。まだでるにははやいので10分くらい月バリを読んで時間を潰した。
と言ってもあまり集中できなかった。

家を出て駅前に向かう。
(そういえば西口か東口か聞くの忘れた。)

Aそういえば西口と東口どっち集合か決めてなかったね
治そうやったなー、じゃあ西口にしよやA了解!


私は東口の方から来たので、駅をつっきり西口へ向かう。治くんを探していると

男「なあなあ、自分1人かー？一緒に遊ぼーや」

(うわ…。典型的なナンパだわこれ)

こういうのは無視が1番だと思い、無視して治くんを探す。

男「無視かいな。そーゆーの嫌いやないで？wはよどっか行こや」ｶﾞｼｯ

急に腕を捕まれ、とても驚いた。
さすがにやばいと思い

「今人と待ち合わせしてるので無理です」

と言ったが男は手を離すどころか話さえまともに聞いてない。段々男も痺れを切らしたようで無理やり連れていかれそうになる。
さすがに怖くて泣きそうになった時

治「こいつAの知り合いか？」

「え？いや、違うよ(泣)」

治「は？じゃああんた誰や。俺の女になんか用か？｣
宮治はすごい顔で相手を睨みつける。

男「な、なんだよっ。ちょっとふざけてただけやんか」

と言い残して男は帰っていった。

(はぁ…怖かった。それよりさ？さっき「俺の女」って言わなかったか…？)
正直もうあの男が怖かったとかどうでもよかった。顔に熱が集まるのがわかる。

治「Aすまんな？いつもと雰囲気違うから探すの時間かかってん。怖かったやろ？」

「いやいや！助けてくれてありがとう！」

治「あとさっきの事なんやけど…すまんなあ勝手に彼女みたいな言い方してもうた。」

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