＊どりーむどーむ＊

内緒 山田哲人(嫉妬) ページ32

主人公side







ファン1「あ、きたよ！哲人くん！」





ファン2「キャー！かっこいいー！」





ファン3「あの！サインください！」









ファン「「てっちゃーん！！」」







頭、痛くなる…………





よくこんなに高い声が出るなぁ。不思議でたまらない






本日オープン戦が開かれる、ここ神宮球場は快晴。絶好の野球日和だ







アイツに内緒で神宮きたのはいいものの、あんなにファンがいたとは…………







恐らく記録を塗り替えたから、だとは思うけど





ムッとするなぁ、くそ









あーあ、あんなに可愛い笑顔向けちゃって。あたしにはあんまり見せない、あの表情








あたしといると楽しくない、のかな









夏「……………あ」






マズい、目が、合った






こっそり見て、こっそり帰るつもりだったのに！






そう思っていたらアイツは足早にベンチ裏に行ってしまった





夏「え、練習もう終わりなの？早すぎない？」





アイツは確かに才能はあるけれど、それ以上に努力家だ



試合前のアップとかでさえ、かなり入念にするはず






ブーッブーッ




スマホが音を立てた




パッと画面を確認すると、そこには






哲人:関係者入り口






ただ、それだけ。なにさ、もう









関係者入り口



哲「こっちや」




アイツの声が聞こえた。結構ちっちゃい声だったけどね




私は耳には自信ある。ついでにアイツの声を聞き取るのも





とりあえず駆け足でアイツのところに





どーいうわけか、しかめっ面だ





夏「どしたの、急に。練習は？」



哲「なんで………………来たん」



夏「いつも通り、彼氏の応援？」




なんでって、それしか理由がない



まぁ、なんでの後が聞き取りにくかったけど



哲「そーじゃなくて、なんで俺に言わなかったの？あと、なんで1人？」



夏「内緒で来てみたかった。1人で来たのは気分」




気分、とは言ったがホントは違う



いつもは友達と来るけど、ちょうど仕事が入って1人で来たのだ





…………まだ、怒ってるし



哲「これからはちゃんと俺に言って。あと必ず誰かと来ること」



夏「なんで？」



当たり前のようにそう聞くと、



哲「え、なんでって…………」///////



顔が真っ赤になった。なに、なんなの？




哲「試合中、みんなお前が可愛いとか言うから！〜〜〜〜っ、嫉妬したの！」///////





なんとも可愛い理由でした笑

作者より→←ライバル 今宮健太(嫉妬)

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