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第十二話 ページ14







キィ…



ゆっくりとドアを開ける

下手をすれば…犯罪ごとになってしまうかもしれないが記憶を消去すればいいんだ




「あれ?意外に早かったね鈴」

『太宰…お前しかいないのか…?』

「うん。他の人はだいたい出払っちゃってね…事務の人しかいないのだよ」

『…そうか(なら都合がいい)』



夕陽によって太宰がオレンジを身にまとっている

こいつにはあまり似合わない色だ…太宰にはきっと夜がお似合いだ



『太宰、僕はこれから転校することにした』

「おやおや急だね。何かあったのかい」

『聞くなよ…お前がぐ原因に決まってるでしょ…』

「ハァ…こんなにも嫌われてしまうとは…昔は私にべ〜ったりだったくせに」

『なっ…』



鈴の顔が少し紅くなる。夕陽のせいではなく羞恥から

太宰がつらつらと恥ずかしい過去を話出そうとする



「「治くん、治くん」って呼んで、お風呂も散歩もずーっとついてきて
挙げ句の果てには私がいなくなると泣き出してたじゃないか…あとは」

『うるさい声が大きい!昔の話はいいよ、本当に性格悪いな』

「ふふ…君の恥ずかしい過去は全て知ってるし、君の弱味も把握済み…
転校してここを辞めると言うならば…君の身は100%危ないよ?」

『…お前に邪魔されない限り、僕は何度でもやる』



まるで魔王のように椅子に腰掛けている太宰に睨みつける

表情は変えることなく笑っているので、何を考えているのかはわからない

そう思って…数秒。



『!』

「どうしたんだい?」



太宰の真後ろから…見慣れてしまった赤いランプがチカリと見えた

_____銃口をこちらに向けているのか

その赤いランプは僕ではなく前にいる太宰に向けられている



『太宰!』

「!?」



僕は無意識のうちに太宰を押した

彼の長い体を腕に抱えて横に投げる。

机や書類がばら撒かれる音、太宰が僕の名前を呼ぶ声


_____窓ガラスが割れた銃声音




『っ!』






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みき - とっても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 8d56403f64 (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - 11話、淳じゃなくて「敦」です。キャラクターについての誤字はもっと気をつけたほうがいいと思います。 (2019年5月21日 15時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - クドい様ですが、敦が淳になってます。 (2019年5月6日 21時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続きめちゃめちゃ楽しみにしてます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - 中島敦が中島淳になってますよー!更新応援しています! (2019年4月26日 21時) (レス) id: 956baee6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水餅 | 作成日時:2019年4月20日 12時

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