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第十一話 ページ13






「と、彼は考える筈だよ」

「おい太宰。あの小僧は何者なのだ、まずはそこを説明しろ」


探偵社の会議室

そこには数人の調査員が顔を揃えていた。

そして太宰が立っている隣にはまっさらなホワイトボートがちょこんと立っている

国木田が太宰に少しイラつき気味に質問した



「…異能力者なんだろ?アイツは?なら度肝抜くようなのがいいと思うよ(アタシ)は」

「与謝野さん。彼は異能を極力使わないんです」



「ビビってんのかい?」一人の女性_____与謝野晶子が茶菓子をいじりつつそう言った



「使わないンですか…?何か事情でも?」

「私の口からは言えないさ。本人のプライバシーに関わるからね」

「太宰さんがそんなこと言うンですね」



呆れ気味に受けた____谷崎潤一郎が太宰を見る



「あのぅ太宰さんからの意見はどうですか…?色々と事情を知っているようだし…」

「お、淳くんいいことを言ってくれるね実は考えてあったのだよ」



おずおずと挙手をしたのは最近入ったばかりの新人_____中島敦。

太宰が彼の言葉に反応を示してホワイトボートに何やら書き始める



「敦の時のように、クジで決めたりするのか?」

「いーや…そこの配役も決まってるんだ」

「珍しいなお前がこんなにも仕事熱心だとは」

「やだなぁ国木田くん私はいつでも真面目さ!」

「一度その狂った脳みそを取り替えてこい」










ザッ…



『…いくぞ…』



学校から徒歩15分。

僕の目的地は残念ながらいつもの喫茶店ではない。

上にある武装探偵社だ

息が止まりそうなほどに肺に空気を吸い込む_____そしてゆっくりと吐き出した




『(作戦通りに行けば…僕は自由だ)』



何回も深呼吸を繰り返しながら足を運び

左手を確認するとうっすらと黒い模様が浮き始めている



『…手袋』



ドアの前に立って、手袋を装着

あと一回だけ深く…深呼吸して、一息ついたらドアを開けよう

開けた瞬間が合図だ…太宰の対処法も、考えてある




『…よし』





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みき - とっても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 8d56403f64 (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - 11話、淳じゃなくて「敦」です。キャラクターについての誤字はもっと気をつけたほうがいいと思います。 (2019年5月21日 15時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - クドい様ですが、敦が淳になってます。 (2019年5月6日 21時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続きめちゃめちゃ楽しみにしてます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - 中島敦が中島淳になってますよー!更新応援しています! (2019年4月26日 21時) (レス) id: 956baee6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水餅 | 作成日時:2019年4月20日 12時

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