第二十三訓 ページ25
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『よし』
キュッと布と糸を引っ張り固く結ぶ
うん、なかなかいい
『(昔はみんなの服のほつれをよく直してたからな…懐かしい)』
小さい頃は神楽と兄貴がヤンチャしてボロボロになってたチャイナ服を
チクチクと母さんと縫ってた。
『…あれ?トシさんどこ行った?』
熱中している間に他の仕事に行ったのか姿は見当たらない
全く…指導係とか付けとけよ。俺に
『探すか…ついでに探検で』
ずっと座っていたせいで重くなった腰をあげる
きっちりと綺麗に畳んだ隊服を確認し、
『出発』
少しワクワクした気持ちで外へと出た。
ん?
近「お妙さんいるかな〜?ふんふーん」
『…………』
部屋を出て一歩目でストーカーゴリラの鼻唄が聞こえた
近「あ!!ヤベェ!蒼__ぐべらば!?」
『天誅』
部屋にあった木刀をぶん投げて額にクリーンヒット
そのまま塀の後ろへ落ちていった
『まだ諦めてないのか』
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『…トシさーん』
「んあ?新入りじゃねーか」
「おお、副長探してんのか?」
除いた食堂には数人の隊士が間食を食していた
『ああ、知らないか?』
「フツーにタメ口だな」
「あ、副長なら自室にいらっしゃると思うぞ」
『へーあー自室ありがとう』
自室ってことは名札とかかかってるよな
さっさと終わらせて違う仕事をもらおう。
「おー頑張れよー副長補佐」
「副長、猫の手を借りたいほどって言ってたもんなー」
『ん?俺副長補佐なの?』
「「え?」」
『え。』
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ままま饅頭 - 面白い!更新楽しみです (2019年2月4日 22時) (レス) id: b803021d56 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たい!^ ^ (2019年1月5日 16時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2018年12月15日 5時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年12月4日 21時