第十九訓 ページ21
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『ただいまー』
ガララ…と万事屋の戸を開けて、誰もいない家に戻った
なんだまだ帰ってないのか。何してんだアイツら
『ハムも買ってきたのに』
ビニールから覗く桃色のハム
ハム代だっけ?…ご愁傷様だな
『…なんでいねーんだ?…どこに…____……ん?』
袋を置いたら何かが擦れた音がした
その正体を見ると、達筆な字が並べられていた
『…銀時はこの地図の拠点にいる。早く来てくれ…………桂?』
誰だ。
というかそんなところにいるのか。ん?銀時?
一人だけ?
『とりあえず行こう』
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銀「おい、ヅラぁ…こんなんで行けんのかよ」
桂「ふっ…「逃げの小太郎」と呼ばれた俺にこんなこと容易いものだ」
「いや、ゼッテーバレるだろ」と文句たらたらの銀時
その相手_____桂小太郎は攘夷志士であり、銀時の古い友人だ
銀「蒼威にちゃんと手紙送ったよな?」
桂「ああ、勿論だ。彼には来てもらった方が何かといいだろう?」
銀「うん。俺の身体運び役で」
桂「しかし、また一人増えていたんだな」
銀「いや、アイツよぉ神楽の兄貴らしいくて同じ方法で無理矢理来やがった」
「オマケに剣の腕もたつんだとよ。自己評価で」何かと嫌味っぽく言う彼は
蒼威に何か恨みでもあるのだろうか。
『自己評価じゃなくて本当だがな』
銀「ん?…ぬおああああああああ!?!?」
『うるせ』
「お、驚かすんじゃねぇえよ!」慌てた口調からガチでビビったのだろう
それもそのはず。蒼威は屋根から飛び降りて来たのだから
そして、パチリと桂と目が合う
『アンタが桂?』
桂「ああ、蒼威くんだな?」
『そうじゃなきゃここに来ないって』
靴を揃えて縁側から室内へ
軽く桂と挨拶を終えた蒼威は気になることを述べた
『ねぇ。何その珍妙な格好?』
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ままま饅頭 - 面白い!更新楽しみです (2019年2月4日 22時) (レス) id: b803021d56 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たい!^ ^ (2019年1月5日 16時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2018年12月15日 5時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年12月4日 21時