第十五訓 ページ17
・
ゴガッ!
『…コレが入らないか』
沖「(速ェな、コイツ)」
鈍い音が合図の数秒後に響く
一瞬で沖田の竹刀と俺の竹刀が激しく交わった音
ギギギ…と相手の竹刀が震えてる
『いつもはコレですぐ終わるんだが、アンタなかなかやるね』
沖「用心棒っつーのは首を飛ばすこともやんのかぃ?」
『いつも峰打ちで済ませるよ』
この会話の最中に激しい攻防戦が行われてる
ガッゴッガン!と竹刀の交わる音
だが、まだどちらも傷はつけられていない
「ヤベェ…全然見えない」
「なんだあのチャイナ!」
「沖田隊長と互角って…………」
「顔も負けてねぇなクソ!羨ましい!!」
沖田が俺に竹刀を突く
それをヒラリと交わし、空中へと身を投げた
沖「(今なら)」
竹刀はそのまま上へと払い俺の脳天へと迫る
ガッ!
沖「!…ッチ」
『舐めんな』
俺は空中で身体をひねり沖田の腹を蹴る
そのまま威力に流れて相手の身体がよろけた
『(夜兎の力があれば、壁くらい突き抜けたな)』
沖「考えことか?」
『!ぬっ!』
すぐに応戦してきた沖田が今度は額めがけてきた
ギリギリでそれを受け、なんとか持ちこたえる
『(受けの体制が整ってねぇのに…まずいな)』
沖「そろそろ一本もらうぜ」
『どうぞ』
沖「!?」
フッと力を抜いて相手の油断を誘う
案の定力を入れていた竹刀はバランスを崩す
俺はすぐに沖田の懐に入った
『もらった!』
_____パァンと弾ける音が響いた
・
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ままま饅頭 - 面白い!更新楽しみです (2019年2月4日 22時) (レス) id: b803021d56 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たい!^ ^ (2019年1月5日 16時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2018年12月15日 5時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年12月4日 21時