第三十八訓〜二〜 ページ18
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ドゴォオオオ
葵「うおっ」
どうやらここは船内。
大砲が飛び交うのも想像できる。
葵「痛って…外はどうなってんだ」
よろけた脚を持ち直して、血で汚れた包帯の手で壁にもたれる
早いとこ神楽を連れて行きたい
「あ!いたぞ!」
「夜兎の小僧だ!気をつけろ」
葵「あ、そうだ。一人生かして聞けばいいか」
「あまり調子つくな!俺はここに5年はいるぞ!」
「!宮田さん!」
「そいつは!」
勢いよく走って来るオッさん。
死ぬ気満々らしい
葵「へぇ…」
ザシュッ
「がっは…」
葵「………5年もいてこれか。」
俺の一振りで
呆気なく人生終了したここ5年勤めのおっさん。
こんなところにいるから。
葵「死にたくなかったら 馬鹿力の女の場所を吐け」
また血が滴り落ちる刀を他の攘夷志士に向けた。
・
ドォン!
新「うおぉおお!」
ゴゴゴゴゴ…と船が厭な音を放ち傾き始めていた。
坂道になりつつ床を新八は神楽を抱えながら走っていた。
新「ダメ!もう落ちる!神楽ちゃん 助けに来といてなんだけど助けてェエエエエエエエ!」
神「そりゃねーぜ ぱっつぁん」
新「呑気でいいな!てめーはよ!」
走る中前からいろんなものが落ちて来る。
当たったら終わりだ
神「新八…葵華がいないネ。一緒にヅラ探しに来たけど…多分どっかで囚われてるネ。
助けに行かないと。」
新「!?あの葵華くんもっ」
神「うん。…………銀ちゃんは?銀ちゃんなら助けられるアル。なんでいないの?」
新「…………」
新八は黙った。何かを隠すように。
「新八…」と神楽が呼びかけたその時。
ドォン!
新「!!!」
また砲弾が船に直撃した
その爆風で新八の腕から十字架状態の神楽が離れる。
__そのまま海へ
新「!?神楽ちゃ__」
「世話の焼ける妹だ」
新「!?」
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SOOKa - まじで好き過ぎる! (2020年9月21日 11時) (レス) id: c3e5a7a7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年7月26日 14時