君を好きになった時 ウジン 2 ページ6
ウジンside
ヌナはあれから「もう少し考えてみるね」と言って、自分の部屋に戻っていった。
それからは、俺たちも誰も口を開かなくて、ため息の数も数えきれないくらいだった。同じ部屋のジェファニヒョン、ミニョニヒョンは自分のベッドに座ってその夜は一言も話さなかった。
ヌナが居なくなったら、俺たちはこうなるのかってなぜか、ちょっと笑えた。たった一人が居ないだけで……いや、そのたった一人がきっと大事なんだ。
ヌナは俺たちの誰かが喧嘩してもすぐに仲裁に入って、叱ってくれたり、慰めてくれたり、話を聞いてくれたり。俺らの潤滑油になってくれてた。改めて感じたんだ、ヌナの存在の大きさに。
俺はそれを伝えたくて、ヌナの部屋に行った。
「はーい……開いてるよー」
ウジン「あの、ヌナ……」
「ウジナ……さっきは暗くさせちゃってごめんね？」
俺はヌナの部屋に入るといつもの部屋とはまるっきり違った。トランクの中に荷物が詰められてて、ほんとに出ていこうとしてる、そう感じた。
ウジン「だめですよ、ヌナ。出ていっちゃダメです」
「ウジナ……でもね、私が居ることが皆の負担になってる……そう感じるの」
ウジン「ヌナは知らないと思うけど、さっきの話を聞いてから、皆一言も話してません」
「え……？」
ウジン「ぴりぴりしてて、とても話せる雰囲気じゃないんです。ヌナは俺たちの潤滑油だから」
「潤滑油？」
ウジン「俺らが喧嘩したとき、誰が止めてくれるんですか。話を聞いてほしいとき、誰に聞いてもらえばいいんですか？不安なとき、誰に励ましてもらえばいいんですか？全部、全部ヌナがやってくれてることです」
「それは……ジソンオッパが居るじゃない」
ウジン「だめなんです。ヌナがいないと。ワナワンには、ヌナが必要なんです」
俺は話してるうちに涙が出ていたらしい。それくらい必死だった。ヌナに居てほしいっていう気持ちが強くて、笑顔で居てほしくて。
ウジン「俺らはアンチに負けないし、自分のことは自分達で守れます。だから、いてください、ヌナ。ここに居てください」
「ウジナ……ありがとう……泣かないで、ウジナ」
ヌナが俺の頭を撫でてくれる。それだけで心が暖かくなる。こんな気持ちにさせてくれるのはヌナしか居なくて……だから、ずっと傍に居てほしいんだ、守らせてほしいんだ。
部屋を出る前、最後に見たのはトランクを開けるヌナの姿だった。
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梨 - このお話めっちゃ好きです (2019年6月28日 2時) (
レス) id: 5888210ef6 (このIDを非表示/違反報告)
runamoko0510(プロフ) - はじめまして！読ませてもらってます！更新停止中で。もし訳ないですがもしよかったら更新していただけたらなと思ってます^_^ (2019年4月8日 18時) (レス) id: 822ee3906d (このIDを非表示/違反報告)
ワナマイ(プロフ) - rui59ruiさん» ジソンペンなんですね、私もジソンペンなので、嬉しいです！まだ先のことは未定ですが、これからも楽しんでもらえればと思ってます！ (2018年4月4日 21時) (レス) id: c92ec273d3 (このIDを非表示/違反報告)
rui59rui(プロフ) - ジソンペンなのできゅんきゅんしながら読ませて頂いています(^^)他のライバルに負けずに幸せを掴んで欲しいです！これからも楽しみにしています！ (2018年4月4日 3時) (レス) id: bde57a8ffc (このIDを非表示/違反報告)
ワナマイ(プロフ) - 光婪さん» ありがとうございます！私が最近NU’ESTにもはまってしまったので、私の独断で登場させてしまいました(笑)これからも更新をこまめにしていこうと思っているので、よろしくお願いします！ (2018年3月29日 17時) (レス) id: c92ec273d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワナマイ | 作成日時：2018年3月14日 0時
