【WT】気ままな彼女の自由な日常 (ページ35)

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A級2位の実力ページ35

パックのいちごオレを飲みながらぶらぶらと本部の廊下を1人で歩いていると、元気な後輩に声をかけられた。

米屋「お、志之先輩じゃん、チーッス。」

奈良坂「お疲れ様です。」

『お〜、元気な後輩、おす〜。』

米屋「志之せんぱぁい、ソロ付き合ってくださいよ。この前、木虎をちゃんと外に出したじゃないっすか。」

『あの時、米屋死んだじゃん。生き残ったらって約束だから無理。』

米屋「ちぇーっ。」

口を尖らせながらもそこまで落ち込んではなさそう。
米屋と話すのはやっぱり楽だ。先輩だからって余計な気を遣ってこない。

とりあえず飲みかけのいちごオレを口に突っ込んでおいた。
間接キスだ〜なんで照れているところがまだまだお子様でかわいいな。

奈良坂「志之先輩、俺からもお願いできませんか。」

『お？いちごオレ欲しかった？』

奈良坂「いや、そっちではなく、俺と米屋で試合してもらえませんか？」

『か弱い女子相手に2対1を挑むなんて、イケメンじゃなかったら許されないよ。』

奈良坂「俺は別にイケメンではありません。」

米屋「いーじゃん、2対1！やりましょうよ！」

『やだね、負けるってわかっててやる人がいるか。』

米屋「え〜、志之先輩SEあるじゃないっすか。」

『関係ねぇわ。私のSEは人が増えるわけじゃないの、知ってるよね？』

ダメだ、コイツら。ぜんっぜん引き下がってくれない。するって言わないと帰ってくれないやつだ。

『……分かったよ。』

米屋「奈良坂やりぃ！」

奈良坂「志之先輩は狙撃の練習にうってつけだからな。」

『おい、聞こえてっからな。1本だけね。』

2対1はしんどいんだって。米屋だけならまだしも、奈良坂はまじでめんどくさい。

それに、まだ苦手なんだよな、狙撃の弾避ける(・・・・・・・)の。