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『トリガーオン。』


キィィン とあの特有の音がこだました直後、見慣れない姿へと変化した私の体。


『おぉ…!』

諏訪「そーいうことかよ。」

出水「いーじゃん、似合ってんじゃん。
…つかなんすか?これ、諏訪さんの趣味っすか?」

米屋「確かに、髪めっちゃ長くなってんじゃん。」

小佐野「私はすわさんの言う通りに作ったんだよ。」

諏訪「おい待て、それじゃ俺が自分から口出したみてぇじゃねぇか。お前が聞いてきたんだろうが。」


そんな会話を右から左に聞き流しながら、なんとなく体を動かしてみる。


『ねぇおサノちゃん、ちょっとスコーピオン入れてみてよ。』

小佐野「い〜よ。誰かと一戦やる?」

『なんか、この隊服すごい動きやすい気がするの。米屋、相手してよ。』

米屋「おー。」


そこから始まった私と米屋の個人戦。勝敗はまぁどっちでもいいとして、ジャージタイプもいいじゃんと思ってしまったのは羽矢さんには内緒。


小佐野「諏訪さん、今ヒメがうちの隊にいたら〜って考えてたでしょ。」

諏訪「あ〜、まぁ役には立ちそうだな。」

出水「なんすかそれ。それよりも次うちの隊服にしてよ。」

小佐野「おっけ〜、ヒメそろそろ終わり。次だよ。」

『はぁい。』


小佐野「それじゃあいずみん、来るがいい。」

出水「よっしゃ。俺は太刀川さんに決めてもらお。

…………あ、太刀川さん?今大丈夫すか?──────」



米屋「お前、諏訪隊の方が向いてんじゃねぇの?」

『隊服で決めないでよ。それに私は今の隊服気に入ってるんだもん。』

諏訪「俺がいる前でよく言えたな。…付き合ってやった礼だ、今度日佐人と何本か勝負してやってくれ。」

『笹森くん、最近すごい強くなってきてますよね。勝てるかなぁ。』

諏訪「アホ言うんじゃねぇ。まだ姫坂には敵わねぇよ。」


小佐野「できたよ〜。」

『はや!トリガーオン。…………ちょっと!?』

諏訪「太刀川だな…。」

出水「ナッハッハッ。」

米屋「笑ってる場合か!?」

出水「俺じゃねぇって、太刀川さんと小佐野のせい。」

小佐野「私悪くないよ。太刀川さんがとにかくエ ロくしてくれって言うから。」


出水や太刀川さんとは違い、前は開けられたロングコート。ここまではまぁいい。

インナーが短いのはなんで!?胸元開きすぎだしちょっとお腹出てるのもなんで!?



出水「ははっ、さすがにこれはやばいから次だ、米屋。」

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作者名:通りすがりのいぬ | 作成日時:2022年5月19日 20時

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