【WT】青春待ったなし！！！！！ (ページ24)

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《水上先輩でした。一気に詰めます。》

細井「後ろ！」
水上「は？」

水上が吹き抜けから上がってきた姫坂に気付くのと、細井が声を上げるのはほぼ同時だった
フワリと身軽に降り立った時に立てた、小さな足音。

冷静で視野の広い水上でなければ聞き逃していたかもしれない。

＂階段じゃないんかい＂そんなツッコミも出す間もなく、一気に詰められる距離。

水上の思考が、一瞬であれども停止する。
反射で出したトリオンキューブに、フェイントをかける隙も与えてもらえなかった。

焦って放ったハウンドは全て姫坂のシールドに防がれ、ひとつの傷もつけられない。

『(スコーピオン持ってきてるの、生駒隊にはバレてもいいか。少なくとも、ユカリちゃんは取れる。)』

一瞬でほぼ零距離に詰められては、射手にやることはない。
ピシっとヒビの入るトリオン体の感触を感じながら、自らの認識の甘さを確認していた、

水上「……嘘やん。」

水上、開始7分で緊急脱出(ベイルアウト)。

早くも王子隊が1点を獲得した。

王子「よくやったね。」

『王子先輩！』

──────────

水上「マリオ見えてた？」

細井「いや、全然。ほんまに一瞬やったで。」

生駒〈何！？何があったん！？〉

水上「気ぃつけてくださいね。ヒメちゃん、スコーピオン持ってますよ。」

南沢「マジっすか！！早くモールの中行こーっと！」

細井「勝手に突っ込んだらあかんで！」

隠岐「スコーピオンかぁ、見つかったらやばそうやなぁ。」