【WT】青春待ったなし！！！！！ (ページ25)

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機動力無双ページ25

バイパーを使い始めててから1.2ヶ月。どうしたって負けることの多かった私に、王子先輩はこの試合でスコーピオンを持つことを提案してくれた。

王子先輩曰く、勝つイメージをもう一度味わってきてらしい。

『ひっさしぶりに勝てる気がします。』

蔵内「よかったじゃないか。俺ももうすぐ合流できるよ。」

橘高〈後ろから来てるよ。2人だから弓場隊かしら。〉

王子「オーケー、ヒメ、わかってるとは思うけど」

『分かってますよ、バイパーで勝ちます。』

始まる2 VS 2の戦闘。力はほぼ互角か、向こうが少し上だ。

橘高〈生駒隊の射程内よ。〉

《ユカリちゃんと弓場さんを引き離せますか？ユカリちゃんは私が落とします。》

蔵内〈了解だ。メテオラ。〉

細かく割ったメテオラで、私とユカリちゃんの床を崩れる。下の階で戦えってことね。
さっとレーダーを確認すると、下に生駒隊。三つ巴だな〜なんて思いながらカシオを呼ぶ。

《カシオ〜、下行くよ。》

樫尾〈了解！〉

『うげ』

生駒「ありゃ、ヒメちゃん落ちてきたわ。…って、エッ！？ちょっと待って！？」

南沢「ひゃー！なんすかあの動き！」

生駒〈隠岐〜〜！〉

隠岐〈いや無理ですって、あんな動き、当てれるわけないやないですか。〉

生駒「止まればええんやな！」

そう言って向かっていた生駒さんを、縦の移動を駆使して避けながら小さく攻撃を当てていく。
生駒さんを倒すことは今の目的ではない。

『っ、』

孤月を持って急接近してくる生駒さんの孤月をスコーピオンで受ける。
やっぱり力の押し合いではどうにもならなくて、壁際へと追いやられる。

なんとなく予想はついてる。南沢くんは樫尾が足止め。帯島ちゃんは生駒さんを避けてそっちに参戦している。

つまり

『隠岐くん、ですね。』

私がそう言うのと同時にライトニングが飛んでくる。
それをシールドで防ぎ、すぐさまバイパーで反撃。逃げる隙は与えない。

生駒「バレてもうてるやん！隠岐！」

『バイパー！』

隠岐「あ」

──────────戦闘体活動限界緊急脱出(ベイルアウト)