【WT】青春待ったなし！！！！！ (ページ11)

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一躍有名人ページ11

橘高「…え。」

『どうかしました？』

作戦室で学校の課題をこなしていると、唐突に羽矢さんが声を上げるものだからびっくりした。

橘高「……うちに、広報の依頼が来てるわ。」

『…え。』

羽矢さんと顔を見合わせて、ハクハクと口だけを動かす。
……コウホウ？あの？嵐山隊とかがやってる…？

『……なんで？』

絞り出した本心。いや本当に、これに尽きる。

橘高「それが…、先日お話しした通りって書いてあるのよ。
Aちゃんの様子を見てると、Aちゃんじゃなさそうだし…、樫尾くんでもないでしょう？

ってなると、王子くんが蔵内くんなんだけど…。」

王子「2人して難しい顔して、どうしたの？」

橘高「さっき、広報の依頼が届いてたんだけど、王子くんたち何か知ってる？」

王子「あぁ、本当に来たんだ。」

蔵内「だから言ったじゃないか。せめて言ったほうがいいって。」

王子「僕もこんなに早くアポイントメントが届くなんて思ってなかったんだよ。」

橘高「ってことは、犯人は王子くんってことね。」

王子「犯人だなんて、心外だなぁ。
僕はただ、根付さんに＂最近君たちの隊が少し話題になっている＂って言われたから、＂僕たちが表に出ればボーダーに人が集まるかもね＂って言っただけだよ。」

『それじゃないですか！』

犯人はこの人です！

王子「それでまぁ、ものは相談なんだけど、広報の件受ける？」

『ヴッ、なんで私を見るんですか。』

王子「何でってそりゃあ、広報に出るのが僕とヒメだからだよ。」

この時ばかりは顎が外れるかと思った。

『えっ、ふた、2人ですか！？なんで！？

蔵内先輩とカシオは！？！？』

蔵内「俺と樫尾はちょうどその日生徒会の仕事があっていけなくてな。しかも樫尾は中学生だから。」

『そ、んなこと言ったら、木虎ちゃんだって中学生じゃないですか…。』

蔵内「木虎は自分からやってるだろう。」

王子「まぁ諦めなよ、ヒメ。しかもほら、話題になってるのはこの写真なんだよ。」

光の速さで王子先輩のスマホを奪い取ると、そこにはいつぞやの防衛任務で撮られたのであろう、私と王子先輩の姿が。

『…全然盛れてないし。』