【WT】青春まったなし！！！ (ページ11)

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欠点どころの話じゃないページ11

出水「おいヒメ、お前今どこいる？」

『ねぇ出水、私今どこにいる？』

出水「ふざけてる場合か！？なんでいつもの待ち合わせ場所まで来れねぇんだよ！」

『近道あるかな〜って探してたら戻れなくなっちゃった。』

出水「お前さぁ、方向音痴なんだから勘で動くのやめろっていつも言ってんじゃん。」

何を隠そう姫坂は、ドがつくほどの方向音痴だった。
地図が読めない・来た道が戻れないと言った可愛いものではない。
分からないのにズンズン進む・分からないのに知らない道を行こうとする等、1番厄介なタイプの方向音痴だ。地図は読めるが、目的地を認識していないため読めないのとほぼ同義である。
主な被害者は出水。米屋は家まで送迎するので迷わない。

『とりあえず、こっちっぽいから進んでみる。』

出水「待て待て、お前それで何回迷った？
いいからそこ動くな、俺が探しに行く。」

当真「出水じゃねぇか、どうした1人で怒って。」

出水「1人じゃないっすよ。ヒメがまた道に迷ったんです。
当真さん、見てません？」

当真「あいつは相変わらずだな。残念だが俺は見てねぇ。」

出水「ですよね…。」

少しの可能性も絶たれた。出水にはもう姫坂がどこにいるかが皆目見当もつかない。
何せ猫のように動き回るから。

当真「おっ、ちょっと待て、水上が見つけたらしい。」

出水「ほんとですか！？よかった〜。」

当真「お前も大変だなぁ、あいつのお守りは。」

出水「ほんとっすよ。会った時はこんなに手のかかるやつだと思ってなかったっすもん。」

当真「第一印象だけは抜群にいいからな、姫坂は。」