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さんじゅうに ページ39

A side










あれから数日、


特に何の変化もない日々が続いていた。




『じゃあ、また帰りにね』




ららにニコッと微笑むと、

ららも、




ら「..うん!ありがとう、お姉ちゃん!」




と笑顔で返してくれた。




ららにはすでにマイキーくんのことを伝えた。


少し顔を歪ませてはいたが、




「お姉ちゃんが決めたことなら止めない」



そうららは笑ってくれた。




面白くもない授業を毎日ひたすら受けるだけ。


そんな日常も、



だんだんと当たり前になっていった。




今日も一限からしっかり受けていた私は、

3限のチャイムを聞いた後、


窓の外を見ながら頬杖をついていた。




『(あったかいなぁ....)』




そう少し眠たそうにしていると、トントンと突然叩かれる肩。

振り向けば、隣の席の田辺くんが肩を叩いた様だった。




田「あっ、あの、これ......
雪ノ下さんに渡してって言われたから」




少し頬を赤らめながらそう言う田辺くんに可愛いと思ったが、

渡された少し小さめの茶封筒を見て、何が入ってるんだろうと疑問に思う。


カサッと茶封筒を開け、中を見ると、

一枚の写真が入っていた。




『.....これ、誰からもらった?
誰から渡された?』




見た写真と、写真の裏に書いてあったメッセージを見て、

私は田辺くんにそう問い詰めた。




田「えっ、あ、」


『誰だって聞いてんの....!!!』




ガタッと席を立ち、大きな声でそう言えば、案の定クラス全員から視線を集めた。

そんな事に気を配ってる場合じゃない。




田「ひっ、あ、し、





"東雲さん"...です」


『ッ....』




ギリッと奥歯を噛む。

授業担当の先生が何か言っているが、私は真っ先に教室を飛び出ていた。




『なんでアイツと___
















"陽叢翔一"が繋がってんだよ....!!!!!』




ぐしゃっと握りしめた写真には、




気を失って縛られているららと、



ニコッと不気味な笑みを見せている、









私達の"元"父親、陽叢翔一が映っていた。

さんじゅうさん→←さんじゅういち



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くに(プロフ) - 桜檸檬と雫苺さん» ありがとうございます!!😭 (2021年12月5日 13時) (レス) id: 059aa37cb3 (このIDを非表示/違反報告)
桜檸檬と雫苺 - くにさん» 全然大丈夫です。更新頑張ってくださいね (2021年12月5日 9時) (レス) @page38 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
くに(プロフ) - 桜檸檬と雫苺さん» コメントありがとうございます!すみません、オリキャラは自分が決めたキャラでないと書かないことにしてますので、リクエストにお答えすることはできません......💦申し訳ないです。 (2021年12月5日 0時) (レス) id: 059aa37cb3 (このIDを非表示/違反報告)
桜檸檬と雫苺 - 夢主ちゃんは本名のことを知らない (2021年12月4日 17時) (レス) @page38 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
桜檸檬と雫苺 - 名前〈天音雫〉本名〈三ツ谷雫〉今は夢主の仮の姉、年齢は16歳、白龍(ホワイトドラゴン)の総長、1番に雫のことを思ってる、内装は三ツ谷くんを女の子にしたみたい、真一郎くんとは親友だった?(真一郎くんが生きてるのか分からないので?って書きました) (2021年12月4日 17時) (レス) @page38 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くに | 作成日時:2021年8月30日 21時

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