国見 あきらめました。【国見英】

15回 あきらめました。 ページ18

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国見 あきらめました。



無理することを あきらめました。



















今日は いつもよりボーッとする。


少し頭 イタイ。


なんか、くらくらするな。




ふと授業中に思う。


暇だからか無駄なことを考えるらしい。




寝ればそのうち治るか


そう視界を閉ざした瞬間、


Aが心配そうに声をかけてきた。














「ねぇねぇ 英、顔 赤いけど大丈夫？」






朝から思ってたんだけど……




コソコソっと耳打ちをする。



だから朝あんなにソワソワしてたんだね。



影山 見つけたかと思って


俺も内心 焦ってたんだけど。












「うん、まぁ 微妙」


「微妙って大丈夫じゃないでしょ!？」







先生！と手を挙げて


俺の方に先生を呼ぶ。




嘘ついたら あとで怒られるから


そう思って


本当のこと言ったらさ、



…逆にめんどくさかった。












「どうした千坂、珍しいな質問か？」


「いえ、違います！するつもりありません！」


「ハッキリ言うなお前……。じゃあなんだ？」









俺の名前をいったあと、


自分の目線を向けて


俺に先生の視線を向けさせる。



最初に俺の名字じゃなくて


名前言ったから


それを慌てて訂正してた。



あき、国見くんが…って。




キツいのに、


不思議と気持ちが和らいでいたり。


なんでだろうな。














「国見 体調悪いか？」


「……ハイ」


「保健委員は……田中と安井だったよな？」








他の生徒が


安井さんは今日は欠席で


田中くんはさっきトイレ行きました。



と丁寧に答える。





それで少し悩んでから


お前が一番 仲いいだろ、と


Aを指名して


保健室に俺を連れてくように言った。






















あきらめた理由


Aがうるさいから。












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