やめてよして触らないで【東京卍リベンジャーズ】

▽ ページ27

綺麗でオシャレ…というよりかは高い。


その方がこの中華料理屋は合ってるかもしれない。


ソワソワしてしまう。



「そちらが佐野様のお気に入りの犬ですか」



幹部方の視線が全てこちらに向く



ぴし、と背が伸びてよく分からずお辞儀をする



「ぽちぃ。そんな屈むと無い乳が見えんぞ。挨拶なんてしなくてもいいっつーの」


三途様の声に慌てて体を起こす。

にやにや見られるのも慣れてない。

顔が赤くなるのがわかる。


『え、えっと…その、』


なんて答えたらいいか分からずにいると

「何にやにや鼻の下伸ばしてんだ。早く上納金とプラス観覧料、払えよ。」


九井様が述べる



え、お金取るの…？！というか借金の取立てじゃん？！



途端に機嫌も態度も悪くなる



「俺らと仲良くお食事会♡とでもすると思ってたのか？」



「てめぇらだけなんだよ上納金未収のやつ。」



「つーかポチの乳見ていいの俺だけだし」


え、え…幹部会ってこんな殺伐としてるの？

というかなんだ最後の一言。見ていいのは将来の結婚相手だけだし。


他の方々も顔が引きつってる



「上納金、未収が許されるとでも思ってんのか」


今にもドンパチ始まりそうな仲

隣で肩を叩かれる



首領は呑気に焼売を頬張ってる


お前も食え、という意味なのかお箸に刺された焼売を口元に運ばれる



焼売を頬張るとさっきまでの緊張も消え笑顔が零れてしまう。





首領も満足そうに笑みを浮かべる。


「ポチィ良かったな♡美味しいか？ポチ。」


いつの間にか反対隣にきてる蘭様が頭を撫でる


「兄ちゃんズリィよ。こいつらの相手しないでポチ可愛がって」


殴ったのか返り血を浴びてる竜胆様が不貞腐れてる


三途様はもう既に銃片手に薬キメてる



九井様も離脱したのか私の目の前に座って頬杖付いてる。



「三途銃は使うなよ。首領のお気に入りの店なんだから出禁にされたら困る」

鶴蝶様に諭されると

舌打ちすると銃をしまう


九井様の隣にどかりと座る三途様



「ポォチィ。」



『……はい』


「俺にも寄越せ」



口を開けて待つ三途様はさながら雛鳥のような




私が首領を見ると首を振る。


蘭様が耳打ちしてくる

『分かりましたよ…三途様あーん、』



「あッッッつ！こんのクソアマァ！」



「ポチじゃないよ俺でした。」


蘭様の隣から三途様の口の中に小籠包を突っ込んだのは竜胆様


残りの幹部の方々が制御不能になってる隣とは思えない

今日も平和な梵天です。

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