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『け、喧嘩…ですか』


「そ!灰谷くん達が声掛けてるんだって」



ファンクラブ会員が授業の合間に私のクラス、ましてや机まで来るのは隣の席の灰谷くんとお近づきになりたいからである。


大きな声で彼の名前を呼んで気を引こうとしてるが机に突っ伏したまま反応を示さない。


そんなクールな所もカッコイイポイントだと思う。





「観に行くよね?」


『う、うん…ちょっと見てみたいかも……です』




ガタッといきなり席を引く音に私含め遊びに来てたメンバーさん達が驚く




灰谷竜胆君が立ってる



き、聞こえてた。





私達を見下ろしてから何も言わずにどこか行く灰谷くん



『私…行かない方がいい?』





「そ、そんなこと無いよ!うるさくしすぎちゃったんだよ。」





「じゃあ集合は夜の〜…」









六本木






『本当に来ちゃった…』




オシャレな街に繰り出すのは初めて一体どんな格好が正解なのか分からない。



ファンクラブメンバーの皆さんと合流して指定された場所で大人しく待つ









サキガケセンってのをやるらしいんだけど




「あ、マスク女」





今日は不参加なのか灰谷兄弟は観戦側に居た。






嘘、私服もオシャレ。





と、いうかマスク女って私?


周りにマスクを付けてる女は私以外いないけど



ただカッコイイ彼らを遠くでもいいから見ていたい




それだけだったのに








「マスク女ってなんだよドイツ?」



「アイツ、毎日クソ暑い中だろうがマスク付けてるから」








認知され更には




私の事を知らない灰谷蘭くんの方にまで情報が知れ渡る



「コイツおもしれぇんだぜ、教壇にリンドウ飾るんだ」









お兄ちゃんと話してるだけ



その場に居るファンクラブメンバー達はこの光景にうっとりしてる



「お前俺の事好きなんだろ」




だが一言でその場の雰囲気を壊すのがこの男だと思う









断っても灰谷竜胆くんに悪いし





嘘でも肯定したらファンクラブのルールを破る事になるし何よりお母さんの約束は守らないと





明日、学校に来たら謝ればいい


『ち、ちがッ…あの時は』


終わった…



人を陰ながら応援するのすら許されないんだ

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あんこ(プロフ) - 竜胆カッコいいー♡こんな彼氏できたら最高です! (2022年1月19日 2時) (レス) @page15 id: 994e17cc8d (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます😊😊😊キュンキュンできる小説をこれからも出してく予定なので応援よろしくお願いいたします! (2021年9月21日 10時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしました!!素敵な作品をありがとうございます!! (2021年9月19日 23時) (レス) id: b62efcdba5 (このIDを非表示/違反報告)
応援 - ちょ、マスク女から下の名前呼びはやばい惚れる← (2021年9月3日 0時) (レス) id: 280266c87a (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 応援さん» CV:下野紘でお送りしております(昇天) (2021年8月30日 23時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GON | 作成日時:2021年8月25日 4時

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