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「いいな〜Aちゃん灰谷くん達に認知されて!」



嫉妬とかで逆恨みしてくる訳でもない会員の1人は可愛く腕をぶんぶん振ってる




『リンドウに関しては…本当に知らなくて、あはは』





「お前俺の事好きなんだろ」



彼の言葉が頭で木霊する









ちがう、好きなんかじゃない。






アイドルを追い掛ける方の好きであって



別に恋愛的な感じなんかじゃない。




それを周りは分かってるから私が灰谷くんと話そうがあんまり何も思わないらしい








それはちょっと安心した





逆恨みされたら怖いもん





チャイムが鳴り席に着くと灰谷くんが机を近付けてくる









「教科書見せろ」




普段は寝てるかサボるのに








口が開いてしまいマスクがズレる




鼻が顔を出してしまうのでマスクを戻す







「良いだろ?」







綺麗な髪の毛を揺らして首を傾げる彼はとてもカッコイイ。






今日は授業を受ける気分なのか




何とも頷いてくっついた机同士の間に教科書に今からの授業を思い出す




それを知ってて彼はわざと近付いてきたんだ





「早く、教科書69ページだとよ」



ニヤニヤしてる彼は確信犯だ。






勝手にページを繰りその例のページを開く





今日この時間は保健体育の座学





「ほら、見ろよ男の体はこうなってるんだぜ」






「俺のはもっとデカいけど」




ぼっっ、っと顔が赤くなるのが分かる






それに加え汗が吹き出た。








汗を拭きたくても彼がじっと見てくるせいでマスクが外せない





タオル生地のハンカチを取り出して額を拭う





額の痕は薄いし小さいから多分バレない







「マスクの中の方が暑いんじゃねぇの?」




『マスクの中はニキビだらけなので見せれません』



早口で言うと目を細める





「ニキビ治したいならマスク外すんだな」




『家では取ってるんで』




コソコソ話していたつもりだが先生に注意されてしまう





肩を竦め会釈するも灰谷くんは睨み付けてる





怖…と思っているとまたすぐ笑顔になる





すると教科書に何かを書き出す






おかっぱ頭の女の子、マスクも付けてる







その女の子の横に「おまえ」と書かれる





顔を上げると満足そうに目を細めてる灰谷くんと目が合う








『灰谷く…』









「竜胆」





「灰谷くんはこの学校に2人いるだろ」



「竜胆は1人だけだからそう呼ぶ方がいいに決まってる」




そう呼べ、と圧が凄い…

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あんこ(プロフ) - 竜胆カッコいいー♡こんな彼氏できたら最高です! (2022年1月19日 2時) (レス) @page15 id: 994e17cc8d (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます😊😊😊キュンキュンできる小説をこれからも出してく予定なので応援よろしくお願いいたします! (2021年9月21日 10時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしました!!素敵な作品をありがとうございます!! (2021年9月19日 23時) (レス) id: b62efcdba5 (このIDを非表示/違反報告)
応援 - ちょ、マスク女から下の名前呼びはやばい惚れる← (2021年9月3日 0時) (レス) id: 280266c87a (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 応援さん» CV:下野紘でお送りしております(昇天) (2021年8月30日 23時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GON | 作成日時:2021年8月25日 4時

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