それでもそれは青かった【呪術廻戦】 (ページ10)

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乙骨憂太ページ10

髪は女の命

だから大切に大切にケアして労わってた

里香ちゃんもよく褒めてくれた

「おい！A、その髪どうしたんだ、誰にやられた」

「怪我してんぞ」

任務から帰ってきて早々真希ちゃんに問い詰められる

『あ〜、あはは。任務先の呪霊にやられちゃった〜』

不格好なアシンメトリーな髪型

心配されたくないから嘘をつく

『そろそろ美容院行こうと思ってたしウザくなってたから丁度いい機会だよ〜』

また嘘に嘘を重ねる

美容院予約しないと…とスマホを操作していると別任務から帰ってきた乙骨憂太が帰ってくる

『あ…憂……乙骨、おかえり』

この一言で何かを察した真希ちゃんは溜息を付く

ひょろひょろだった乙骨は訓練のおかげでたくましくなった。

任務先でどんどん人気になっていく。

呪いとは無縁の女の子達からすれば真希ちゃんや私の存在は妬ましいのだろう

乙骨憂太と同じ学校、休日はお出かけだってする

それに私は中学時代いじめられていたのだ

皆見える物だと思っていた呪霊は私にしか見えてなくて

皆気持ち悪がって離れていった

任務先は主犯格の1人の学校で聞き込み中

見つかってお前みたいな気持ち悪い奴に彼氏がいて生意気、と切られてしまったのだ

どうやら乙骨と出掛けてるのを見られたようだ。

里香ちゃんが見えない彼女からすればデートしてるカップルに見えたのかもしれない。

『あ、あ〜！たまたま放課後美容院の予約取れたから行ってこよ〜！』

気まずい雰囲気に耐え切れず私はその場を去ろうとする

手首を掴まれる

「その髪、どうしたの？呪霊にしては切り口が綺麗過ぎるよね。」

「誰にやられたの」

声が低く乙骨も男なのだと痛感させられる

肩を震わせ目線を泳がす

真希ちゃんに助けを求めても無理と首を振られる

『…中学時代の同級生。』

『美容院、遅れるから…』

少し緩んだ隙を見計らって教室を後にした

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「Aさんは長い髪も綺麗で似合ってたけど短い髪も似合うね。」

『そう？そういえば乙骨。あの日美容院から帰ってきた時いなかったけどどこに行ってたの？』

「君は知らなくていいよ。慈善事業に行ってただから」

君を傷付ける物なんてこの世には要らないんだから

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ヤンデレちっくの乙骨憂太君でした