10*ふわふわするのは ページ11
家まで送ってもらった。
見上げればやる気のない顔…これはデフォルトの表情なのだろう。
この子、あまり表情は変わらないのかな。
｢朝も今も送り迎えしてくれてありがとう。
…勝手なイメージだけど国見ちゃんって寝れるならギリギリまで寝たい！家でのんびりしたい〜！って感じだから、無理に来なくて良いからね。｣
高校に入ったばっかりで新しい生活に慣れなきゃいけないし、部活もハードになるから疲れてしまう。
１年時の私はすぐ帰って早く寝てたもん。
｢確かに寝てたいけど、Aさんに会えるの楽しみに青城来たんで。
迷惑なら明日からは来ません。｣
｢め、迷惑ではないよ！
ただ朝しんどい時は自分の為に時間使って？｣
なんだろう…この満足げな表情は。
まんまと術中にハマっている気もしなくはない…
だって私に会えるの楽しみに来たって言うんだよ！
無下に出来る訳がないデショ。
後輩に甘い自信もあるけど、少し可愛いって思ってしまうじゃん！
｢電車の時間前までに来なかったら寝坊してるんで先に学校に言ってください。
3回に一回は来れないと思うので。｣
｢寒いから二度寝したいよねー。
でも極力遅刻はだめだよ？｣
｢…｣
｢？なぁに？｣
見下ろしてくる。
じーっと。
伏し目がちなタレ目…
中学の頃は同じくらいの身長だった筈なのに、今は隣に並ばれると顔をあげなきゃいけない。
｢やっぱり及川さんと似てますよね｣
｢双子だからね。｣
｢それじゃ帰ります。
チューでもしますか？｣
表情変えずにサヨナラの挨拶と一緒にさらっと言うから普通に頷きそうになったじゃん！！
分かったのか笑ってるし…
余裕と言うか何を考えているのか分からないというか。
｢半分冗談です。
Aさんやっぱり可愛いですね。｣
｢…からかわないでよ…もう。
国見ちゃん、今日はありがとう。
また明日ね。｣
背を向けた国見ちゃんはこちらを振り返らずに家路に就いた。
何考えているのか全然分からないけど、好かれている自覚はある。
｢……｣
言い表せない感覚だ…
なんだろう…
ふわふわしている。
｢A帰ってきたの、早かったね。｣
｢うん、別れたたけだからすぐ帰れたよ。｣
｢ふーん、そう…って別れたの？！｣
｢別れろ別れろ言ってたくせに驚き過ぎ。｣
先に帰宅していた徹がうるさくてふわふわなんて無くなったけど、3日に１回は寝坊する国見ちゃんと一緒に学校に行くのが恒例になりつつあった。
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです！続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか？ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます！国見ちゃん良いですよね！更新頑張りますね！良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます！ (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年12月19日 21時
