キセキとラノベ 276 ページ6
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「姉さん、私と一緒に行こ?」
「あ、の…この後、試合があるので…!」
「姉さん、誠凛だっけ?やめた方がいいよ」
「あなたに指図されることではないです。放っておいてください」
「私、洛山なの。女バスの選手だけどね。頼まれて今はマネージャーの真似事してるけど!何か知らないけど無理やり引きずられてね〜?酷くない?」
「知りません」
そんな返しをして、彼女は方向転換、後ろを向いた。そして、そのまま流れるような勢いのまま、弾かれたように走り出す。
「え!?姉さん待って〜!」
その言葉を無視して、彼女は真っ直ぐに仲間の元まで走って…リコに抱きついた。そして必死な声で言った。
「リコさん…!た、助けてください…、」
「え、ちょっとAちゃん!?どうしたの?って、あの子は何!?」
「逃げないでよ姉さん〜!」
「姉さん、?…Aちゃん、妹いたの?」
「いません。1人っ子です」
「でも姉さんって…」
「人違いだと思います」
「え?でも、あの子Aちゃんにそっくり___」
普段飄々としている彼女。だがしかし、今の彼女にそんなものはない。余裕のない、慌てふためいた、そんな顔をしていた。
一体何がどうなっているのかイマイチ把握できない誠凛メンバーは首をかしげた。
しかしそんなのお構いないようで。
「あ、あなたたちが姉さんのチームメイト!誠凛さんだね!あ、私姉さんの妹の神奈でーす、よろしく!…と、言うわけで姉さん貰っていきますね!」
嵐のように、彼女はそう言ってリコに抱きつく姉と呼んだ彼女を引き剥がし、ぐいっと引っ張った。
しかし、彼女の手を掴んだのは、やはり彼だった。
「Aさんを離してください。今すぐに離さなければ、赤司君に連絡しますよ」
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西谷彩香(プロフ) - 如月レンさん» すいません、ふたりを危うく去らせる所でした← 氷室さんは前からフラグ立てていたので、こう言う結果になるだろうと思いこうなりました。頑張りますね!ありがとうございます! (2016年7月12日 19時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
如月レン - 西谷彩香さん» 氷室さんは、夢主に何の話をするのか、気になります。← 更新、頑張って下さい。 (2016年7月12日 18時) (レス) id: 84fcaaee34 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» そうですね、棚倉は冷たいようで最近冷たくないですから私にもわかりません← ありがとうございます! (2016年6月19日 21時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - 最新話読みました。紫原と氷室にどう反応するのでしょうか。更新頑張ってください。 (2016年6月19日 21時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 如月レンさん» 気づけばそうなってましたね。本来従兄弟なので、きっとそこまで悪くなかったのだろうという事でこうなりました。ありがとうございます! (2016年6月18日 14時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時:2016年4月3日 9時